2021/04/20

祝 松山英樹 マスターズ制覇

 私が松山英樹のファンになったのは、約10年前のことである。彼の出身が愛媛の松山であること、そして彼の発するオーラから世界に通用するゴルファーである予感がしたためである。

以来、松山のラウンドは殆どテレビ観戦してきたし、LIVEで見れないときはビデオ録画して一打一打チェックしていた。2011年、東日本大震災の1か月後にマスターズにアマチュアとして出場し、ローアマを獲得。そして2年後の2013年プロに転向後、1年目で賞金王となり、2014年には主戦場をゴルフの本場、米PGAにうつし、メモリアル・トーナメントでケビン・ナとのプレイオフを制し、PGA初優勝!

その後の快進撃は、まさにジャパニーズドリームでPGAで日本人最多の5勝を挙げ、一時的に世界ランキングは2位まで上昇し、世界一が目前に見えていた。しかしながら、日本人初のメジャー制覇を目前に全米プロで天敵ジャスティン・トーマスに敗れてから、松山は優勝から遠ざかっていくことになる。

私自身、松山英樹が日本に帰国した際には、できる限り応援にかけつけ、日本オープンやダンロップフェニックスオープン、太平洋VISAマスターズ、ZOZOチャンピオンシップなどをプロギャラリーとして転戦した。

彼が一番調子の良かった2016年、フェニックスオープンでリッキー・ファウラーとのプレーオフによる激闘を制しPGA2勝目を挙げた翌週、狭山ゴルフ・クラブにて開催された日本オープンを観戦した。予選ラウンドで松山は、アダムスコットと石川遼とのペアリングであったが、その鍛えられた肉体は、マスターズチャンピオンのアダムスコットをもしのぐ迫力であった。石川遼に関しては、世界レベルの二人に挟まれ、明らかに線が細く見えた。日本のスターは、世界では全く通用しないのが現状かもしれない。

松山英樹やPGAのトップ選手のスイング、そしてそのインパクトの打球音に実際に触れると残念ながら日本のプロ選手のスイングを見ても驚きはないし、物足りなく感じてしまう。

野球でいえばメジャーリーガーと高校球児くらいの違いがあるように思うのだ。それくらいに世界トップランカーらのゴルフは、凄いし、実際に見ると、その違いは圧倒的に大きいのだ。

その世界レベルの実力にまでのし上がった松山でさえも、幾度もメジャーの壁に阻まれていた。メジャーを制するには、実力だけではどうしようもない運のようなものも必要なのだろう。2021年も松山の調子はあがらず、世界ランキングは25位前後で推移していた。昨年末から、目澤コーチと契約し、スイングやパッティングの修正をしながら試合をこなしていたが、今年はトップ10に一度も入ることなく結果が出ないままマスターズを迎えた。いつもであればマスターズ前週は調整に充てる松山が、今回は前週もプレイしてオーガスタに乗り込んだ。

初日、2日目を終えて、好位置で決勝ラウンドを迎えた。本人の言う通り、波風を立てずにいい位置についた。この時点で私はもしかして優勝するかもしれないと感じていた。なぜならば明らかに彼の表情、課題のパッティング、ショットの調子が良かったからだ。世界一位のダスティン・ジョンソンが予選落ちし、デシャンボーも予選は通過したものの、難コースに苦戦していた。前週、久しぶりに優勝したジョーダン・スピースと天敵ジャスティン・トーマスが怖いと思っていたが、松山優勝の雰囲気が感じられた。

松山英樹の3日目は圧巻であった。マスターズ自己最高の65のラウンド。この日、ボギーフリーは、フィールドで松山一人であった。15番のセカンドと18番のアプローチは、まさに神であった。この日のラウンドは、10年間にわたって私が見てきた松山のラウンドで、おそらく(内容的に)最高のラウンドであった。まさにゾーンに入った完璧なゴルフであった。

最終日は、非常に苦しいラウンドであった。その緊張の中でよく耐えたものである。3日目の貯金で4打差があったこと、リズムが良いショットメーカーのザンダー・シャフレとペアリングが同じであったこと、天敵ジャスティン・トーマスが前日に大崩れしたことなど、松山には好条件がそろっていた。3日目の65のラウンドが日本人初のマスターズ優勝に大きく貢献したことは間違いない。バックナインの圧巻のゴルフは一生忘れないだろう。

さすがに優勝シーンは、涙なしで観ることは難しかった。解説の中島や宮里の気持ちもよく分かる。彼の世界一の練習量、これまで数々の苦難を乗り越えてきた努力をゴルフを愛する人たちは、知っているのだ。

正直、いつかメジャーに勝つ日が来るとは思っていたが、このタイミングで来るとは想像していなかった。夢のように思っていたことが、現実になった。愛媛県松山市出身の29歳の若者が、日本人、いやアジア人の誰一人として成し遂げたことがないマスターズ優勝という偉業を成し遂げたのだ。ちなみに我が家には二人のマスターズチャンピオン、アダムスコットと松山英樹の直筆のサイン入キャップがあるが、これは家宝としよう。

さて松山英樹は帰国し、インタビューで『初めて、クラブを持ちたくないと感じている。』と打ち明けている。想像を絶する死闘を制したことで、精魂尽き果てているのだろう。アダム・スコットやガルシアなど歴代マスターズチャンピオンもマスターズ制覇のあと、やや燃え尽きている感じはあり、松山も多少そういう面はあるだろう。しかし、松山英樹はまだ若い。これから10年間が全盛期となると信じているし、マスターズ制覇という高いハードルを乗り越えた今、グランドスラム、世界ランキング1位ももはや夢ではなく現実的になってきた。

コロナでなんとなく暗い世の中であるが、一人の若きゴルファーの偉業がここまで世の中を明るくするとは驚きであると同時に人間の力は、すごいと改めて感じた。

松山英樹のようにはいかないが、私もファイナンシャルアドバイザーとしてお客様に貢献し、少しでも世の中を明るくしたいものである。

あらためて松山英樹選手、おめでとう!そして感動をありがとう!



2021/03/23

住宅ローンについて

最近、住宅ローンの相談を受けることが多い。当社のお客様は、首都圏とりわけ東京23区に在住している方が多いため、億を超える物件を検討している人が多い。個人的には家に1億かけるくらいなら、旅とゴルフと居酒屋でお金を使いたいと考えているが、いろいろな価値観があるのだろう。いずれにしても東京で快適な暮らしを送るには、それなりの金額を覚悟しなければならないのだろう。

一部の富裕層の方は別として、一般のビジネスパーソンが住宅ローンを借りる際にどのようなことに気をつけるべきなのか?身の丈以上に借金をして、家計を圧迫しないためにも、まずは適切な借入金額を検討しなければならない。

家に対する妄想が膨らみ、ついつい身の丈以上の物件を購入して返済に苦しんでいる人に多くお会いしてきた。どう見ても身の丈以上の物件を買って、流動性が枯渇している。いい家に住んでも生活が厳しければ意味がない。住宅ローンの支払いで家計が圧迫されて、資産形成ができないという典型的なパターンである。

このパターンの人の特徴であるが、賃貸で毎月大家にお金を払っていることがもったいなくて、思い切って家を買ったという人が実に多い。住宅ローンは35年で賃貸の時よりも毎月のローンの支払い額は高くなっている。賃貸の時代にもさほど預金が出来ていなかったので、賃料より高くなった住宅ローンの支払いでお金が貯まらない。アドバイスに一番困るパターンで当社のお客さまにはなりようがない。

もう一つよくあるパターンであるが、これはまじめな人が陥りがちである。賃貸の時にしっかりと預金をして住宅購入に向けて頭金をしっかりと貯めてきたのだが、いざ購入するときに、とにかく借金が嫌いなため頭金を突っ込みすぎるパターン。コツコツと貯めた3500万円の預金のうち3000万円を頭金として支払い、手元のお金が500万円しか無くなってしまった。気持ちは分からないでもないが、このパターンの人も資産形成は難しいといえる。

結論であるが、低金利下の今は、銀行に3000万円借りて、頭金で支払った3000万円をしっかりと運用したほうが良いだろう。

3000万円を金利1%で借りると金利負担は年間30万円である。借入残高の減少とともに金利負担は、年々減っていく。一方で3000万円を年率5%で運用すれば、年間150万円の収益が期待できる。収益は複利で年々増えていく。この取引によって金融収益は、概算で150万-30万円=120万円である。

もちろん確実に毎年5%を獲得することは不可能であるが、長期投資で年率5%の収益を獲得することは、さほど難しくないのである。3000万円の頭金を支払ってしまうと、収益機会(チャンス)を失ってしまう。期待収益は、銀行に支払う金利、-30万円で確定してしまうのだ。

全体的にマンションも戸建ても10年、20年前からかなり価格が上昇したが、一方で住宅ローン金利が低下していることはプラス要因である。

現状、ゼロ金利の日本においては、変動金利で借りれば0.5%という信じられない水準の商品もあるようだ。固定金利でも1%程度の商品もあり、お金を借りる人にとっては追い風であることは確かである。

これまでも当社のお客様に対しては頭金を突っ込みすぎないことを推奨してきた。

7年前に5000万円の頭金を支払おうとしたご夫婦を説得して頭金を1000万円にしてもらい、4000万円を当社で運用していただいた。その4000万円は現在、約6800万円に増えている。ちなみに4000万円借りて、7年間で銀行に支払った金利は、220万円程度である。資産運用で2500万円以上稼いだということである。もし運用していなかったら、得られなかった収益である。

低金利で身の丈に合った金額を借りて、手元に持っている資金はしっかりと運用して増やしていく。将来、仮に金利が上昇して住宅ローン金利が上昇したら、増えている金融資産を取り崩して返済に充てることも可能である。当然であるが、負債=悪というわけではなく、いい負債(資金調達)と悪い負債があるのだ。

企業経営においても家計においても資産と負債のバランスをしっかりと管理することが大切である。金利が高い時代の常識とゼロ金利時代の常識は異なるため、頭金をたくさん払ったほうが良いという親たちのアドバイスも役に立たない。銀行や不動産屋の言いなりになるのではなく、銀行に支払う金利と資産運用から得られる収益のバランスをしっかりと考えて、住宅ローンを検討するべきである。



2021/03/22

リモートワークで思ったこと

 緊急事態宣言解除と同時に東京は、桜が満開となった。

2021年3月。東日本大震災から10年、コロナ感染拡大から1年が経過した。未だコロナ収束の出口は見えないものの、少しずつコロナの影響は軽減され、人々のコロナ対応も上手くなり、日常生活が徐々に戻りつつあるように思う。

私自身も最近は、仕事の99%がリモートワークとなっているが、対面でお客さまとお会いする価値はやはり高いことも体現しているため、今後はケースバイケースでうまく使い分けていくことが大切だと考えている。

個人的には、仕事とプライベート、オンとオフといった区別のない人生を送りたいと考えているため、リモートワークはプラス面がとても大きいと考えている。

先月、横浜から愛媛の実家まで自動運転を駆使しながらドライブし、小豆島、尾道、倉敷、岡山、大津、京都と周遊した。8泊9日で旅をしながら、実家やホテルでお客さまとZoomで資産運用ミーティングをすることが出来た。ネット環境さえあれば、どこにいても仕事(資産運用アドバイス)ができることがわかった。

旅好きな私にとってはとても楽しい経験であった。まだコロナで海外を旅することは難しいが、数年後にはヨーロッパを周遊しながら、リモートで仕事をすることも可能だろう。時差への対応は必要であるが、計画的にスケジュールを立てることが出来れば全く問題ないだろう。

これまでの常識では日本では忙しいビジネスパーソンは、まとまった休日が取れなかった。よって退職後いわゆる老後に旅行する人が多かった。会社に通勤する必要がなくなり、どこでも仕事ができる今、元気で体力があるうちに世界を旅することが可能である。世界中を旅しながら、お客様をサポートする時代がコロナによって想像以上に早く到来したのである。

このようなことは、ほんの一例である。デジタル社会の進展により、世の中は日々進化しており、ますます利便性は高まっている。もちろん、個人情報の問題やサイバー犯罪など含め、利便性の裏側にさまざまな弊害もあるかもしれないが、それらのデメリットよりもメリットのほうがより大きいことは間違いない。

不確実な変化の時代においては、これまでの常識は非常識、非常識であったことが常識となるかもしれない。個人も企業も、世の中の変化に対応することが大切である。

私は、運よくファイナンシャルアドバイザーという天職につくことが出来た。自分たちの会社なので給料もボーナスも退職するかしないかも、自分たちで判断する。健康で能力に問題がない限りは、お客様の資産運用をサポートする責任があるし、やりがいに感じている。

生涯現役でお客様にいいサービスを提供できるのであれば一生稼ぎ続けることが可能である。

しかし生涯稼ぐという事は、これまで個人と会社で支払った年金保険料、これから20年近く70歳まで支払う厚生年金の保険料に関して、受給することはできないだろう。稼ぐ老人は年金を受給できないため、年金保険料は、税金のようなものである。

個人としても法人としても税金も社会保険料もたくさん払っているし、今後も当社が成長する限り、ビックリするくらいの税金を払うことになるだろう。それは少子高齢化社会に対する当社として、個人としての義務というよりは貢献の一つかもしれない。

もちろん社会貢献とは別に自分の人生を楽しむことも大切である。可能であれば65歳になるまでこれから15年間、比較的体力があるうちにまだ訪れたことのないヨーロッパ、南米、アフリカの国を旅してみたい。その計画の実現に向けて、これから数年間で準備を進めていきたい。やるべきことに集中すること。余計なことはやらないこと。そして時代の変化に柔軟に対応することが大切である。

日常的にお客さまと議論になることであるが、日本ではお金を持っているのに使えない高齢者が実に多いと感じる。それは退職後の人生が長くなったからである。将来不安から多くの人がお金を節約して使えないのだ。あるいは退職後にも仕事を続けざるを得ないと考えている。自分が好きな仕事であれば、いつまでも仕事を続けられると思うが、お金のために一生働くことは大変なことである。もちろん多種多様な考え、価値観があり、一概には言えないが。

資産運用は、お金を増やすことが大切であるが、お金は人生を豊かにするための手段であり、目的ではないのだ。より良い人生を送るために、自分自身をどうマネジメントしていくか?国や会社に依存することなく個人がしっかりパーソナルファイナンスについて考えていく時代になったことは間違いない。

2021/02/18

資産運用のパワー

 マーケットが堅調である。

各国中央銀行の金融政策、各国政府の財政出動に加えて、やはりワクチン効果は大きい。

コロナ感染者数で世界ワーストのアメリカであるが、ワクチン接種がすすんでおり、7月後半にはアメリカ国民が2度、摂取できるワクチンを確保できるとバイデン大統領は表明した。

16歳以上のアメリカ国民のワクチン摂取が進み、年内にも集団免疫を獲得する見込みである。

各種景気指標からも明らかであるがアメリカ経済の回復基調は鮮明となっており、10年国債の利回りも1.3%と上昇した。もちろん、インフレ、金利の急上昇、コロナの感染再拡大には警戒が必要であるが、FRBパウエル議長は、しっかりと先手を打ち、2023年末まで利上げをしない意向を明らかにしている。さらにバイデン政権の財政出動は、世界最大の経済大国アメリカのGDPの約9%と巨額である。

また世界第2位の中国経済も好調。コロナの影響から世界で最も早く抜け出し、巨額のインフラ投資を加速させている。鉄鉱石や原油価格も上昇基調で、コモディティの価格もじわじわと上がっている。ドル高を受け金価格は下落基調で実体経済の回復とともに銅やニッケルも上昇気配。もちろん米中摩擦には引き続き警戒が必要であるが、米中2つの大国の経済が好調に継続する流れは確実であり、株式市場には今後も追い風が吹きそうである。

資産運用で成功体験の少ない日本では、株があがってもマーケットに悲観的な見方も多いが、世界をみれば大きな変革の時代であり、新しいスター企業が次々と誕生しており、数々の投資機会(チャンス)があると考えている。マーケットの予測は難しいが、個人的に今年は、いい流れが継続すると考えている。

さて当社は、日々、マーケットとお客様の資産の動きを観察しているわけであるが、あるお客様の運用状況を確認して資産運用のパワーにあらためて驚いた。

5年前の2016年1月25日にお客様にある投資信託1本に1億円ご投資いただいた。以来、殆ど何もしないでBUY&HOLD。そして5年が経過した本日の残高は、初めて2億円を超えたのだ。そのお客さまが、数年前におっしゃった言葉が今も印象に残っている。

『M銀行の定期預金の金利は0.01%で1億円預けても年間の利息は1万円。利息にかかる税金を控除すると8000円。中浜さんの薦める投資信託のほうが成績が良いね(笑)』*現在は、0.002%なので利息2000円、税控除後、1600円。

当時、お客様は、購入時の手数料や信託報酬という投資信託の運用コスト、そして価格変動リスク、為替リスクなどをご理解いただいた上で、ご提案した商品に投資する価値があると判断してくださった。

結果的にわずか5年で1億円が2億円になった。ギャンブルではなく、リスクを抑えながら運用力でリターンを積み上げたのである。個別銘柄や仮想通貨で2倍になったわけではなく高度なリスク分散によるものである。72の法則によると、5年で元本が倍になったということは、72÷5年=14.4%。つまり年率換算で14.4%で運用されたという事である。

年率14%という数字は同期間の世界株インデックスを大きく上回っていることはもちろんである。世界の優良企業のROE(自己資本利益率)に匹敵するリターンを獲得していることは、あらためて驚きである。 

ファイナンシャルアドバイザーとしてお客様に喜んでいただくには時間(忍耐)が必要である。運用資産が2倍になればお客様は、喜んでいただけると思うが、やはり運用金額が大切である。100万円が200万円になるよりも3000万が6000万、5000万円が1億になるほうがいいに決まっている。いい商品を長期保有する。時間を味方につけて資産運用のパワーを最大限に生かせば経済的な不安はなくなるはずである。

当社のお客様の多くは長期投資の継続による運用益(含み益)で経済的な将来不安が年々、軽減していることを、実感していただいているようだ。

とはいえ、まだまだ先は長い。これからが本当の勝負である。気を引き締めていきたい。

2021/02/12

ブログ再開

昨日、10年以上にわたって親しくさせていただいている50代前半の開業医の先生とゴルフをご一緒させていただいた。先生は、仕事も趣味も何事にもストイックな方で本当に心から尊敬する人物である。

資産運用に関しては10年以上前に私と一緒に打ち合わせをした運用方針、運用計画に従ってポートフォリオ運用して長年にわたって淡々と投資を継続している。

基本的には投資信託を活用したポートフォリオ運用でBUY&HOLD。日々の株価に一喜一憂しないで、リーマンショック、ギリシャ・ショック、コロナショックも乗り越えて、資産は着実に成長している。すでに一生、経済的に困ることはなく安泰であるが、その資金を預金に置きっぱなしにするという発想はない。長期にわたって預金に置くことは、名目で減らないとしても長期的には物価上昇に負けて実質的に目減りするからである。今日の1億円と20年後の1億円の価値は全く違うのである。これからの世界を見据えて、どこにお金を預けるのが最適なのか?という視点が重要である。

先生は稼ぐ力(フロー)と稼いだお金(ストック)の両輪が長年連動して働いており、ご自身はいつも謙遜されるけれど、間違いなく既に日本を代表する長期投資家である。将来、どこまでいってしまうのか?本当に楽しみである。

そんな先生から昨日『中浜さん、最近ブログの更新してないですね。楽しみに見ていたので、また更新してほしいです(笑)』と言葉をいただいた。私自身、先生の言葉にハッとした。昨年、コロナ感染が拡大して以来、理由はよくわからないけれど、知らず知らずのうちにブログ更新が滞りがちになってしまっていた。

大切なお客様からこのようなご指摘いただき、少し反省しつつ、あらためて定期的にブログ更新を再開しようと思った次第である。

さて、最近の私の仕事であるが、ほぼ100%リモートワークになっている。リアルで一度もお会いしたことがないお客様も20人以上となった。昨年の3月を底にマーケットは反転し、アメリカ大統領選挙でバイデン勝利、FRBの金融緩和の継続、コロナワクチンなどが追い風となっており、マーケットの一部に過熱感も見られている。投資経験の浅い人は、マーケットが崩れる前に一旦売却したほうが良いのでは?と聞いてくるが、長期投資を成功させるために、そのような運任せのやり方は賢い戦略とは言えない。売却することで当然、税金がかかるし、そもそも素人であれ著名投資家であれ、短期的な予測は当たらない。まさに神のみぞ知るということだろう。長年にわたってバブルがはじけるとか猛烈な円高になるとか自身の発言に何の責任も持たない偽物専門家の声を真に受けてはならない。いつの時代も株価は突然上昇するわけで、バブルに関してもグリーンスパンがいったように、はじけなければわからない。短期的な予測は不可能なマーケットであるが、長期では右肩上がりで上がる、これが資本主義社会の根幹である。マーケットが上昇するときにマーケットにいないことこそが大きなリスクである。

マーケットにおける価格変動リスクを避けて、売ったり買ったりするよりも、短期的な価格変動を受け入れて、自分のリスク許容度に合ったポートフォリオを維持して長期投資を実行するほうが資産は間違いなく増えていくのだ。

長期投資のみならず、人生においてリスクをとらなければリターンは生まれない。ただしリスクといっても変なリスクはとってはいけない。リスクに見合ったリターンが期待できるのか?リスクとリターンのバランスが大切である。これまで多くの人をコンサルティングしてきたが、自分だけは雨に濡れたくないと考えて、リスクをとらない人が多い。一方でビットコインやワンルームマンションなどギャンブルのような投機に走る人も多く、両極端である。

ゼロ金利時代においては安全確実に5%のリターンをとれる商品はないのである。

当社は2006年創業以来、15年にわたって投資信託をコアとしたポートフォリオ運用を推奨してきた。一例であるが12年前にお客様にご投資いただいた株式型の投資信託の基準価格は、3倍以上になっている。複数の銘柄にリスク分散して3倍というのは、リスクとリターンのバランスが良い。あらためてであるが投資信託による運用は、税金を繰り延べてくれる。投資信託(ファンド)が企業から受け取る配当や利息は非課税であり、ファンド自体が株式を売却した際のキャピタルゲインも非課税であるため、投資家は良いファンドを保有している限り税金を繰り延べることができるのだ。複利効果を最大限に享受できるこの仕組みが、投資信託の最大のメリットなのだ。

素人に毛の生えた人たちが、好奇心で個別銘柄(ETFも含む)を売ったり買ったりしている。もちろん自由にやればいいと思うが、まず勝ち目はないゲームだろう。

アメリカのロビンフッドの問題(学生がオプション取引で巨額負債を抱えたと誤認して自殺)もそうであるが、日本も世界においても、賢明な投資家は、ごくごく少数派である。長くなった人生、経済が成熟する中で投資の巧拙が人生に大きく影響を与えるにもかかわらず、適切な投資教育は提供されていない。ネットに蔓延する信用できない情報ではなく真に役立つ投資教育が必要だと感じる今日この頃である。

2020/10/23

お金が貯まる人

 当社は、2006年に創業して今年15年目を迎えた。最初のお客様は、15年間サポートさせていただいており、一番新しいお客様は、昨日、運用をスタートしたお客さまである。

現在、お客さまからお預かりしている資産は120億円(ファイナンシャルアドバイザー2名)を超え、日々、責任の重さを感じつつ活動している。当社は、原則3000万円超の金融資産を保有する個人と1億円超の法人のお客様を中心にサポートさせていただいている。

当社のお客様は、各業界で活躍している素晴らしい皆さまである。20代で3000万円超の金融資産を自力で貯めたお客様もいるが、多くは30代~50代の働き盛りのビジネスパーソンが中心である。

60代超のお客さまも多数いらっしゃるが、当社のお客様は、大手証券会社の顧客と比べて若く、現役で仕事をバリバリやっている方が多いのが特徴でほとんどのお客様が継続的に追加投資を実行していただいている。当社のお客様は、まさに日本を代表する賢明な投資家といえるだろう。

職業は、会社員、公務員、経営者、税理士、弁護士、司法書士、開業医、勤務医、プロスポーツ選手、芸能人など実にさまざまであるが、男女比率は、近年、女性のお客様が増えていることもあり、ほぼ50:50といった感じ。

当社のお客様を見る限りでは、女性のほうがお金を貯める能力は高く、資産運用においても長期的な視点を持って我慢強く、継続投資できる方が多いと思う。所得においては男性のほうが稼いでいる人は多く、1億を超える資産を保有する人は男性のほうが多いが、40代~50代で5000万円~1億円の金額を自力で貯めている女性のお客様も多く、新しい時代の成功者だと感じている。

当社のお客様の中でもで資産形成が順調に進んでいるトップレベルの方は、30歳で2000万円、40歳で5000万円、50歳で1億円に到達している。この半分の数字、30歳で1000万円、40歳で2500万円、50歳で5000万円貯めれば十分に凄いレベルであるが、当社のお客様は、それ以上のトップレベルの方が多い。

では30歳で2000万、40歳で5000万、50歳で1億円という金融資産を保有している人は、どのような人なのか?

あらためてであるが、

資産形成とは (収入―支出)+(資産×運用利回り)である。

収入が高く、賢い支出をして、余剰資金を長期で運用して、ふやしていくことが大切である。

●まず自力で金融資産を貯めている人は、間違いなくストイックで仕事ができる人が多い。自分の専門領域における能力が高いため、必然的に平均よりも収入が高くなる。

●支出であるが、極めて質素(シンプル)で無駄がなく、賢い支出をしている。当社のお客さまでトップレベルの人に浪費家の人は一人もいない。しかし、自分自身の人的資産価値を高める支出には惜しみなく使い、消費にメリハリがあるといった印象である。ストイックに自分のやるべき仕事に集中して、身の丈にあった生活をした結果、自然な形でお金が貯まったという方々である。

●資産運用に関しては、基本的に当社と相談の上、リスク許容度に応じた運用方針を決めて、それに沿ってたんたんと実行している。仕事中にスマホでちらちら株価をチェックしているような人は、一人もいない。自分のやるべきことに集中しており、資産運用は、長期的な視野を持ち、基本的に当社に任せていただいている。実に合理的な方々である。

このようなお客様は、日本でも世界でも、まだまだ少数派であることは間違いない。世の中は、あいかわらず日々の株価に一喜一憂して、ネットで調べた表面的な情報をもとに売り買いしている素人のギャンブラーで溢れている。このような人たちが成功する確率は、宝くじで当たる確率と大差ない。自分がやっていることのリスクを理解していないケースがほとんどである。

当社のお客様を見て、あらためて思うのは学校の勉強ができる頭のいい人というよりは、当たり前のことを当たり前にたんたんとこなす実務能力の高い方が、資産形成においても成功しているという印象である。

コロナでまだまだ大変な世の中であるが、人的資産と金融資産の二つの資産管理、パーソナルファイナンスの巧拙によって、今後もますます個人間の格差が拡大していくだろう。

当たり前の話かもしれないが、自分の市場価値を高めてしっかりと稼ぎ、無駄のない賢い支出をすれば、自然とお金は貯まるのだ。お金が貯まらない人は、収入以上の支出をしているケースが多く、生活における支出を見直す必要がある。

最近、お会いする20代の若いビジネスパーソンに『まず自分の仕事に集中して、自力で1000万円貯めることを目標としてほしい。』と伝えている。1000万円貯めることは、なかなか大変であるし、ある程度ストイックでないと1000万円は貯まらない。しかし、1000万円貯めることができた人は、年齢とともに給料も増えていくし、資産運用で増やすこともできるため意外と早く3000万円貯まっている。

これまでの経験から資産形成に最も必要なことは、金融や経済の知識を高めることでもなく、早く資産運用を開始することでもなく、まず自分のやるべき仕事に集中して1000万円を貯めることだと確信している。金融知識や経済知識はあるに越したことはないが、ネットや書籍などにあふれる信頼性の低い情報を基に中途半端な知識で投資判断をすることほど、危険なことはないと思う。

2020/10/13

無形資産

 ウィズコロナの生活が徐々に定着しつつある今、お客さまから様々な相談が寄せられるのだが、最近多い相談の一つが住宅購入に関する相談である。

コロナで仕事がリモート中心になり、ボーナスや残業代が減って、収入減少している中で賃貸で毎月の家賃を払っていることが、もったいないと感じ、マンションの購入を検討しているといった類の話が実に多い。

賃貸はもったいなくて、持ち家のほうが得であることは決してないのだが、心理的に賃貸は損している(もったいない)気がするようだ。

これは貯蓄性のある保険のほうが得で掛け捨ての定期保険は損だと感じているようなものだ。私は20年前に横浜市内に戸建てを購入したが、もはや住宅部分の価値は、ほとんどゼロではないか。近年、さまざまな修繕費用がかかっており、持ち家も結構お金がかかるのである。とりあえず土地の値段は下がってないかもしれないが、そもそも売るつもりもない(現金化できない)ため、資産価値としては、全く計算していない。当時、一生住んでもいいという判断で買ったわけで住み替えや売却を前提として買ったわけではないのだ。

・NISAがあるから投資をする。

・住宅ローン減税があるから家を買う。金利が低いから家を買う。

・節税効果があるからマンションに投資する。

・初任給が高いから、この会社に入る。

・Go to Travelがあるから旅行に行く。

何かがおかしい。

個人的に旅行は好きであるが旅行に行きたいから、旅行に行くわけであり、Go to Travelがあるから旅行に行こうとは思わない。NISAなんかなくても投資するし、節税効果があってもマンションには投資したくない。住宅ローン減税がなくなったら、家が売れずに値段は下がるし、金利が上がっても同様であろう。家を買うかどうかの判断に住宅ローン減税も金利もあまり関係ない。

家という一番大きな買い物は、経済的な損得でタイミングを計って意思決定するのではなく、家族構成やライフプランがはっきりして、ここにずっと住み続けてもいいという物件を自分たちにとって良いタイミングで購入するべきと思う。

賃貸はもったいないという理由でマンションを購入する判断には、違和感を覚えるし、将来、そのような意思決定は、大きなリスクを抱える可能性が高いと思う。

結婚やお子さんの誕生でライフステージが変わって、家を買い替える人は多いが、買い替えコストがかかること、実際に住み替える時に望む金額で売却できるのか?は、その時の経済状況次第で不確実である。

日本は、少子高齢化の加速、人口減少、大相続時代に突入しており、都心部でも空き家が増えている。私の住む横浜の住宅地でも空き家が少しずつ増えている。都心部でも一部の例外を除けば戸建て、マンションに関わらず住宅の資産価値がどんどん上がることはなさそう、いや絶対ないだろう。資産運用の観点でいえば、投資対象でなく全く興味のない資産である。

アマゾン株は、90年代後半に株式を分割後に一株1.5ドルで低迷していたが、20年後の今、3000ドルを超えており、底値から2000倍超となっている。もしも100万円買っていたら、20億円である。低迷していた時代に底値でアマゾン株を買うことは難しいし、20年以上保有することはもっと難しいのであるが、優良企業への投資は、莫大なリターンを生むことがある。これからも優良企業の株式が資産運用の主役であることは、間違いない。

一方、未だに不動産会社の下手なトークに乗せられて安易にマンション投資をやっている人が多いのも事実である。マンションを買った当の本人からは、節税と退職後の賃料が得られるメリットなどいい話ばかりを聞くが、金利がいくらか?聞いても答えられないケースがほとんど。つまり不動産のプロというわけでもなく、完全にアマチュアレベルなのだ。マンション投資には購入時に気づいていないリスクが潜在化しており、将来、徐々に顕在化してくるのだ。非常に危険であることは言うまでもなく、借金して不動産投資することはやめたほうが良いだろう。

ゼロ金利時代に住宅ローン金利よりかなり高い金利で借金をしてマンションに投資をして、10年後、20年後に輝く未来が想像できるだろうか?

時代のキーワードは、まさに『有形資産』から『無形資産』へと変わった。世の中の企業の時価総額(企業価値)を見てみれば、それは一目瞭然である。

個人においても同じである。個人の価値は、その人が持ち家か賃貸か?では決まらないし、資産を多く持っているかどうかだけで、はかれるものではない。お金は、もちろん大切であるが、あくまでも人生における目標を達成するための手段であり、大切なことはその人がどのように生きるのか?ということが本質である。

個人の知識や経験、能力、洞察力、信用、人間性など無形資産がキャッシュフローを生み出す時代になった。資産運用においてもバランスシートにあらわれない無形資産を目利きする洞察力が求められる。

自らの人的資産を高めて、仕事で価値を提供し、身の丈に合った生活をすればお金は貯まる。貯まったお金を将来性のある資産に投資することで、人的資産と金融資産の両輪をしっかりと回転させていくことが重要である。

祝 松山英樹 マスターズ制覇

 私が松山英樹のファンになったのは、約10年前のことである。彼の出身が愛媛の松山であること、そして彼の発するオーラから世界に通用するゴルファーである予感がしたためである。 以来、松山のラウンドは殆どテレビ観戦してきたし、LIVEで見れないときはビデオ録画して一打一打チェックしてい...