2020/02/13

お客さまと運用会社をつなぐ

2020年2月現在、中国本土を中心とした新型コロナウイルス拡大による世界経済への影響が懸念されるが、意外にもNYダウやナスダックが史上最高値を更新するなどマーケットは、好調である。当社のお客様は、今回の状況において冷静そのもので慌てて投資信託を売却する人は、一人もいなかった。実に素晴らしいことである。当社としても創業以来、お客様にBUY&HOLDを言い続けてきた。あのリーマンショックの時でさえ、BUY&HOLDを徹底してきた。あらためて今回もまた、正しい方法で長期投資を継続することの重要性を再認識した次第である。

日経平均はリーマンショック後の2009年3月10日の底値7,054円から23,800円台(本日時点)まで上昇しており、2010年当時、当社のお客様にご投資いただいた日経225に連動する投資信託は、3倍以上に増えている。1000万円の運用で3000万円超となっているのだ。

多くの人が資産運用で100万円増えると嬉しいかもしれないが、100万円増えたところで、その人の人生に大きな影響はない。しかし、資産運用で1000万円、3000万円、5000万円、1億円増えるとその人の人生を豊かにすると考えている。

当社は、お客様の資産を100万、200万増やすために活動しているわけではない。全てのお客様に長期で最低1000万円以上のリターンを獲得していただきたいと考えている。

そのためには、やはりお客さまにも最低1000万円の投資資金を確保していただくことが重要である。目標利回り6%で12年運用すれば、1000万円は2000万円となる。実際に当社で10年以上運用していただいているお客様の資産は、当初から2倍以上になっている。BUY&HOLDで多くのお客様が10年超の運用で数千万円超のリターンを獲得しているのだ。

もちろん、ただ長期投資すれば良いという単純な話ではない。資産配分とファンドの銘柄選択がこれまで以上に重要性を増してくるだろう。

例えば一例であるが日本株インデックスにおいても日経平均とTOPIXでは近年、運用成果は大きく異なっている。TOPIXは、日経平均に大きく劣後しているのだ。日本人の多くは、当然ながら日本経済の影響を受けるため、当社は、お客様のポートフォリオにあまり日本株を多く配分しない、あるいは組み入れない場合も多い。日本人が日本株をたくさん持っていること自体が、リスク分散とならないからだ。日本株をポートフォリオに組み入れる場合も、TOPIXは外して日経平均を組み入れるということを徹底している。そのような選択が、お客様の資産価値を長期で高めていくと考えている。

多くの人は、未だに金融機関の営業マンに勧められるがままによくわからない投資信託を購入している。残念ながら、そのような判断が報われる見込みは極めて低いだろう。

日本国内に6000本以上の公募の投資信託があるが、本当に良い投資信託はごくわずかである。

では本当に良い投資信託とは何か?

運用会社、運用チーム、運用哲学、運用体制、運用実績などをしっかりと見極めていくことが大切である。

当社は、運用会社とのミーティングを通じて、お客様の大切な資産がしっかりと運用されているか?を定期的に確認している。それなしには安心して夜もぐっすり眠れないからだ。素晴らしい運用会社は、長期投資家とつながる私たちファイナンシャルアドバイザーとのミーティングを重視し、大切にしてくれる。

お客様(長期投資家)と素晴らしい運用会社(本当に少ない)をしっかりつなぐことが、私たちの大切な仕事である。

CASA MILA

2020/01/18

2020年の最大リスク

今年は、元旦から妻と娘と富山でゆっくりと過ごした。氷見の寒ブリ、宇奈月温泉、ガラス美術館などを満喫して我が家の2020年はスタートした。留学中の息子は、冬休みを利用してバックパックでアトランタ、ワシントンDC、ニューヨーク、マイアミ、オーランドを一人で周遊して、正月はマイアミビーチのドミトリーで世界各国の若者たちと過ごしたようだ。先日、大きなトラブルもなく無事にウィスコンシンに戻った息子に『どこか一番良かった?』と聞くと、ワシントンDCのトーマス・ジェファーソン記念館とアトランタのキング牧師の記念博物館に特に感動したようだ。フロリダのケネディ宇宙センターやユニバーサルスタジオよりも、歴史好きにはそっちのほうがいいらしい。

またワシントンDCでは、我が家に3年前にステイした宇宙飛行士の卵、クリス(本人は南極で仕事中で不在であったが)の実家に5日間お世話になり、あたたかいアメリカの家庭でクリスマスを過ごすことができたことは印象に残っているようだ。ニューヨークでは、友人のジェイミーがNYCを歩いてくまなく案内してくれ、ドミトリーで知り合った世界の若者らとも交流して楽しんだようだ。

息子によると、ワシントンDCとニューヨークは、治安が非常に良いが、アトランタとマイアミは、治安が悪いエリアもあり、マイアミのダウンタウンに近いリトルハバナのストリートでは黒人同士の喧嘩が始まり、走って逃げたとか。息子は、旅行中に19歳の誕生日を迎えたのだが、我が子ながらいい度胸をしている。

今年も家族一同、健康第一に、楽しくアクティブな1年を過ごしていきたいものだ。

さて2020年は、東京オリンピックそしてアメリカ大統領選挙の二大イベントが控えているが、やはりマーケットへの影響という意味においては、アメリカ大統領選挙の行方が最も気になるところ。トランプ再選となると、これまでのように選挙で勝つことを意識する必要はなくなり、これまで以上に暴走する可能性は高い。これまでは選挙で勝つことしか考えていなかったため、ある意味で暴走の歯止めになっていたのだ。

それにしてもアメリカ大統領が世界経済の最大リスクとは、何とも笑えない話であるが、これまでにトランプがやりたい放題した結果、側近や取り巻きには、もはやYESマンしか残っていないのだ。トランプの暴走に歯止めがかからなくなり、イランのソレイマニ司令官殺害のように、トランプがやりたい放題やることが個人的には実に怖い。残念ながら今のところ民主党内に大統領にふさわしい人物は見当たらず、アメリカ政治においても人材不足による政治リスクはこれまで以上に高くなっている。誰が大統領になったとしてもアメリカ政治は不安定な状態が続き、マーケットは政治に振り回されるだろう。政治には期待できない。あらかじめ、そのように考えておいたほうが良いと思う。政治リスクがある一方でマーケットは、今年も比較的強く推移すると個人的には予想している。一番の理由は、アメリカの長期金利が低位で推移しており、この状態が長引くことで、株価をサポートすると考えている。もちろん楽観するわけではないが悲観する必要は全くないと考えている。

投資家としての心構えであるが、マーケットの短期的な変動に一喜一憂しないでたんたんと運用計画に従って運用を継続することが重要である。このことを今年も言い続けていきたい。2020年も激動の一年になりそうである。気を引き締めて楽しんでいきたい。
アートディレクターのお客さまからいただいた年賀

2019/12/26

年末のご挨拶

2019年を振り返ると、公私ともに大きな変化があった一年であった。

4月に娘が社会人となり、息子はアメリカ留学のため渡米した。私は、令和のスタートを息子の住むウィスコンシンで迎えた。ウィスコンシンで奮闘している息子の姿を見て安心したのだが、アメリカでのゴルフ三昧で疲労が蓄積していたのかもしれない。連休後の5月中旬に左足ふくらはぎの肉離れ(断裂)で約2カ月間のリハビリ生活が待っていた。肉離れで歩けなくても仕事は、可能であるが、痛みによって想像以上に体力を消耗し、回復にもかなりの時間を要し、辛い日々であった。

私の2019年を一言で表すと、『肉離れ』ということだろう。

娘は大手証券会社に入社し、営業職(アドバイザー)に配属された。金融、経済の勉強、飛び込み営業、電話外交など最初は慣れない厳しい環境に苦労し、当初は会社でもやや問題児扱いされていたようだ。しばらく全く営業結果が出ない娘の姿を見かねた私は、ファイナンシャルアドバイザーとしての心構えや提案方法について一通りのアドバイスをした。

追い込まれていた娘は、私の指示通り実践した。すると驚いたことに徐々に結果が伴ってきたのだ。運がいいとか悪いとかもあるのだが、下位で低迷していた成績は徐々に上昇し、ついに先日のある日、新入社員全国500人の中で営業成績が2位となり、今も上位を維持しているようだ。娘が頑張ったことは間違いないし、すごいことではある一方で業界ナンバー1の会社とは言え、全体的なレベルが低いのかもしれない。全国の証券営業マンは、当社の指導を受けたほうがいいかもしれない。

どの業界でもそうであるが会社の言う通り動いているだけでは成功できない。自分の頭で考えて、お客様に真に役に立つ提案をしないとだめだ。そしてお客さまを選ぶことも大切である。いいお客様がいれば、そしてこちらがいいアドバイザーであれば仕事は、うまくいくのだ。

マーケットは、短期では上がったり下がったりしながらも中長期では成長する。資本主義のこの単純な原則を理解していない人は、短期的な動きを予想してタイミングを見て、無駄な売買を繰り返したり、あるいは買うべきところで買えない結果、資産運用でお金が増えない。

大切なことは、短期的なタイミングは誰にもわからないと言うことを理解して、マーケットでしっかりリスクをとりつつ長期的な視点でお金を増やしていくことである。

当社のお客様には、間違いなく日本を代表する長期投資家がたくさんいる。日本を代表する投資家といっても決して投資に詳しいという意味ではない。自分の仕事に集中して、投資に関しては当社のアドバイス、運用計画に従って、たんたんと実行しているにすぎない。

ご自身の仕事に集中しているからこそ、当社のお客様の多くは各業界で活躍し、収入も高く、短期的なマーケットの変動にかかわらず継続的に投資を実行できるため、資産が増えていくという好循環となるのだ。人的資産と金融資産、二つの資産が働くのである。

おかげさまで当社がお客様からお預かりしている運用資産は、今年100億円を超えた。現在ファイナンシャルアドバイザー2人であるため、1人当たりの預かり残高は50億円である。私の知る限り、日本において例のない数字ではないか。もちろん当社のお客様の質が高いからこその数字であるが、2020年は、お客様の長期投資をしっかりサポートして、残高200億円に向けて、さらにビジネスを加速させていきたい。

お客様の長期投資をサポートして、将来不安をなくし、日本に長期投資の文化を根付かせていきたい。もちろん健康第一で来年は肉離れしないようにしたい。

今年も多くの皆様にお世話になりました。皆様、良いお年をお迎えください。


2019/11/29

お客様とともに

2019年、令和元年もあと一カ月。昨年12月はマーケットが急落したものの、今年は今のところ堅調で当社のお客様の資産も順調に増えている。もちろん、これから先マーケットはいつも安泰であるはずはなく、厳しい局面もあるだろう。気を引き締めて、いかなければならない。

当社のお客様はお仕事で忙しい方が多いため、基本的に年末年始は、なかなかお会いすることが難しい。だから年末年始のご挨拶に関しては、お仕事を引退された65歳以上のお客様を中心に訪問させていただいている。

人生の大先輩であるこの世代の皆様は、ネットとかスマホよりも対面でお会いしてしっかりとお話をするほうがいい。どんなにAIが進展したとしても、人と人が会うサービスはなくならないと思う。むしろ対面によるサービスの価値は高まると考えている。

今の60代、70代の皆様は個人差はあるものの、とても若くアクティブである。

先日、(4年前に弁護士の息子さんからご紹介いただいた)都内に住む70代のご夫婦にご挨拶に伺い、話が盛り上がり2時間近く運用報告と雑談をしたのであるが、お父様は、今もお仕事をされており、明らかに私よりも健康的で若々しく筋トレでかなり引き締まった体形を維持されており、お酒でたるんでいる自分が恥ずかしくなった。お孫さんと過ごす時間が楽しいらしく、旅行に行ったり、美味しいものを食べたり、まさに人生をエンジョイされている。

また今週頭は、15年来、縁がありお付き合いいただいている60代半ばのアクティブなご夫婦と運用ミーティング。順調に資産が成長していることを喜んでいただき、生きている限り運用して、必要な時期に毎月一定額を取り崩すことを確認した。打ち合わせ後にご自宅で奥様の料理とワインをいただきつつ、お子さんやお孫さんのお話をお聞きした。

そして昨日も大切な友人(お客様)とお父様(80代前半)とお母様(70代後半)と私の4人でご自宅にて資産運用ミーティングをさせていただいた。安全な運用(ディフェンシブ運用)を心掛けているため当初からやや海外債券比率を高めに設定しているのであるが、お母さまから『もっと積極的に株式にいってもいいですよ。』と力強いお言葉をいただいた。本当にかっこいいお母さまである(笑)そもそも友人のご両親でなければお客様になることはなかったのであるが、私の両親とほぼ同世代であるお客様のお話をお聞きすると勉強になることばかりである。親の子どもに対する思いや、孫に対する思い、老いへの不安、健康のことなど、これから経験することだから、とても勉強になるのだ。

お客様のお父さまやお母さまにお会いして、自分の親のことが少し心配になった。私の両親は愛媛で暮らしている。3人の息子はみんな高校卒業後、故郷を離れていて、両親には少し寂しい思いをさせてきた。数年前にありがたいことに愛媛にお客様が出来て、定期的に出張できることが、救いとなっている。両親は今のところ健康を維持しているものの、これから我が家も両親の老いという課題に向き合っていかなければならない。ちなみに両親もいちおう当社のお客様で20代の若者のような攻撃的なポートフォリオ運用をしている。
もしかすると一番怖いお客かもしれない。

随分、時間はかかったがお客様とお預かりしている資産が年々増えて大きくなってきた。実際にお客様にお会いし、お客様の人生において大切な資産であることを再確認し、あらためてこの仕事の責任の重さを感じる今日この頃である。

起業について

ファイナンシャルアドバイザーとして長期でお客様を担当させていただくと様々な相談があるのだが、最近、多い相談の一つは独立起業に関するものである。終身雇用の時代が終わり日本でも起業する人が増えてきたことは素晴らしいことである。

もちろん私は起業の専門家ではないが、これまで多くの経営者にお会いした経験から、起業して成功しそうな人か?そうでないかは、何となく分かるようになった。決して占い師ではないのだが、お金を持っているか?そうでないか?も分かるようになった。

まず、その人のお金の使い方(フローとストック)を見るとさまざまなものが見えてくる。フロー(収支)からは今の仕事ぶりや、日常のお金の使い方など、ストック(資産)からは、過去から現在に至るお金の使い方が想像できる。高級志向なのか?浪費家か?質素倹約家なのか?資産と負債をしっかり管理できているか?

当社のお客様の年齢は、各業界で活躍されている働き盛りの30代~50代の皆様が多いが保有金融資産が1000万円未満の方と1億円超の方を除くと平均保有金融資産は、3000万円~6000万円といった方が多いと思う。無駄遣いをしていたら、なかなか貯まらない金額である。

事業を軌道に乗せるためには、お客さまに付加価値を提供することはもちろんのこと、ハードワークと忍耐力、あきらめない気持ち、不退転の覚悟そして時には運も必要である。
しかし私が最も重要なものの一つと考えているのは、数字(お金)である。数字(お金)に対してストイックでない人は、起業には向いていないと感じる。

成功している経営者の共通項は間違いなく目標に対してストイックな方々である。マネジメントについては経営しながら実践で学ぶことができるが、経営者のお金の使い方は、その人の生まれつき持ったお金の使い方が大きく影響する気がするのだ。

収入が高いけれどお金が貯められない人は、実に多い。お金を持っていれば偉いというわけではないし、素晴らしい方は多いのだが、そのような人が起業して成功する確率は低いかもしれない。もちろん例外はたくさんあると思うが、そのような傾向がある。起業して事業を軌道に乗せるには時間とお金がかかる。当然、自己資金をたくさん持っている人のほうが我慢できる時間が長くなるため成功確率は高くなる。

時には夢を語ることも必要であるが、経営という現実(数字)としっかり向き合うことが欠かせない。

起業独立を考えている人に私はどれくらい金融資産を持っているか?質問する。

その人がどれくらいストイックであるか?
起業してどれくらい耐えられるか?

という二つの点から極めて重要な尺度であると思う。

収入に見合わない借金をして高い家を買った時点で起業の成功確率は下がる。起業という大勝負をするときは、できるだけ余計なことはしないで流動性のある資金をしっかり確保するべきである。大成功してから大きな家を買えばいいのだ。

孫さんくらい大成功すれば多少ミスをしてもリカバリーできるかもしれないが、ベンチャー企業においては間違ったお金の使い方は致命傷である。

資産形成(お金を貯めること)と経営で成功することとは、違いはあるものの何か似ている気がする。

2019/11/11

ゴーイングコンサーン

先日、3連休を利用して鹿児島を観光した。たまたま、滞在中、鹿児島のメインイベントおはら祭りとアーケードで焼酎を試飲する焼酎ストリートというイベントが開催されており、街が賑わっていた。

焼酎と黒豚と枕崎の鰹そしてさつま揚げが美味であった。霧島、世界遺産の仙厳園や桜島、知覧特攻平和会館や武家屋敷、指宿の砂むし温泉、開聞岳を周遊した。桜島の噴火が最近やや活発化しており、先週、噴煙が過去最高の5500mまであがったとのこと。鹿児島の皆さんは桜島の火山灰との共存は日常であるが、旅行者からすると生活が大変だと感じてしまうのだが、そんな事も含めても鹿児島という街はあまりある魅力があり、再訪したいと感じる街である。

夏以降、長崎、愛媛、松本、青森、山口、福岡、鹿児島、愛媛と出張や観光で訪れた。
その町の郷土料理を堪能したり、その土地の方と話したりして、あらためて日本の地方都市は個性的で魅力的であると感じた。もっともっとキャッシュレスや外国人の受け入れの工夫をすれば海外観光客をさらに呼び込めるはずである。地方都市が元気にならなければ、日本経済は活性化しない。今月は、宮崎、来月は富山を訪問する予定である。

さて、本題であるが、いつの日からかもともとなのか分からないが芸能人やタレントに全く興味がないため、スポーツ番組とニュース番組、ネットフリックス以外のプログラムを見なくなった。だから芸能人やタレントなどどうでもいいのだがチュートリアル徳井氏の悪質な事件には個人的にも腹が立つ。私に限らず、まじめに働いてちゃんと納税している人であれば誰でも怒りがこみ上げてくるはずである。

それにしても世の中には安易に節税対策のために法人を設立している人が多いことに驚かされる。芸能界などでは個人事業の売り上げが2000万円を超えると法人設立をすすめられる人が多いらしいが実に愚かな話である。個人的にはサラリーマンの節税目的の不動産投資と同様に浅はかだと思う。

芸能人に限らず2000万円程度の売り上げで法人を作るメリットは、全くないだろう。では売り上げが5000万円の芸能人であればメリットがあるかというとさまざまな事を考慮するとメリットはないと思う。特に雇用する社員がいないのであれば個人事業主としてやったほうがいいに決まっている。そんな当たり前のことをアドバイスしてくれる人もいないのかもしれない。

法人を経営するということは想像以上に大変なことである。勉強もしていない芸能人に会社経営できるほど世の中は甘くない。節税目的の会社が発展するはずもなく、どこかで計算通りいかず失速して終わるだけだ。徳井氏の会社も時間の問題だろう。特に芸能人やタレントのように浮き沈みの多い世界であれば個人事業主のほうが給与を決める必要もないためフレキシブルに活動できるはずである。社会保険や税務処理などの負担も法人と比べると小さく、もちろん青色申告や専従者の雇用も可能である。

上場した経営者らが、みんな揃って資産管理会社をつくることにも多少の違和感があるが、経営者による資産管理には経済効果やそれなりの意味はあるだろう。一方で経営も何も分かっていない芸人が節税のために会社を作るということは、もうやめたほうがいいだろう。

経営に無知であればあるほど誰かに騙される可能性は高く、結局は余計なことはしないで個人事業主として活動して税金を払ったほうが良いと思う。

そもそも会社はゴーイングコンサーン(永続)が前提である。永続を前提としない事業であれば個人事業としてやるべきである。

少しでも節税したいという気持ちは理解できなくもないが、安易な節税方法などはなく、しっかりと払うべき税金を払って、税引き後のお金を運用して増やしていくことが王道ではないか。

当たり前であるが成功している人は稼いで、成功している会社は、利益をしっかり出してきっちり納税しているのだ。残念ながら納税意識が低く、安易な節税策に走る個人や会社が成功する見込みはないし、中途半端な人に限って節税に過剰に反応するのである。

税引き後のお金を長期投資でしっかりふやすといった意識を持っていただきたいものだ。


2019/10/31

日本の未来

恥ずかしながら私の高校時代は、毎日、野球の練習に明け暮れ、日々の勉強時間は、ゼロであった。高校入学から2年間以上は自宅で勉強することはなかった。野球の練習で疲れはて、帰宅するとご飯を食べてお風呂に入ってすぐに寝ていた。土日も休みなしで野球の試合と練習という日々。今、考えれば部活ってなんなんだろう。プロ野球選手になるわけでもないのに。

高校3年の最後の夏の大会が終わって、ようやく大学受験のため猛勉強をはじめたものの、これまでのつけは重くなかなか成績は上がらなかった。年明けにラストスパートで追い込み奇跡的に大学に入学したものの、大学に入ってもほとんど勉強のスイッチは入らなかった。習慣とは実に怖いものだ。

今思えば勉強に関していうと貴重な時間を無駄に過ごしたということだろう。そんな青春の日々も懐かしいが、私の学生時代(高校~大学)は1986年~1993年、まさにバブルがピークに達して崩壊する寸前であった。世の中もなんとなく浮かれていて私自身も何も考えずに生きていた。本当に愚かな学生だったことは間違いない。

高校3年間、野球に打ち込んだことは、良き思い出であり、体力や精神力を養う意味では素晴らしい経験であったが、一番吸収力が高い時期に野球以外のことをしなかったことはもったいなかった。後悔したところで今更どうにもならないし、完全に自分が悪いのだが、学校の授業が面白くなかったことも、勉強に対するモチベーションが上がらなかった大きな要因であった。もちろん少数であるがいい先生もいたし、いい授業もあった。

しかしながら学校の授業に興味を持ったり、楽しかったいう印象は、ほとんどなかった。
多くの授業がテストのための勉強で退屈だったからだろう。

今、年齢を重ねて若い人に接する機会も多いのだが、私の考える理想的な教育とは、学生時代のうちに社会に出て稼ぐ力(人的資産)を高めること、つまり労働力を養うことが最大の目的だと考えている。生きていくためには稼がなければならないのだ。

その点では日本の高校、大学、また受験制度などは全く人的資産を高めるということに貢献しているとは思えないのだ。息子は高校生の時にカナダの高校に1年間留学したが、日本の授業と違ってディスカッションやプレゼンなど実践的で役に立つから、授業がとても面白いと目を輝かせていた。日本では見たこともない目だった。分からないところは、先生に聞きに行くと丁寧に教えてくれるし、通知表を見ても先生のコメントから子どものことをとても良く見てくれていることが伝わってくる。テスト結果だけでなく生活態度や授業に参加する姿勢をとても評価してくれるのだ。授業も日本のようにクラスはなくて大学のように興味のある授業を自主的に選択する。各クラスは10名程度でそれぞれが授業にしっかり準備をして参加する。

一方で日本の高校は教科書の暗記とテストの繰り返し。社会人経験のない先生らの授業は教科書をただ解説しているだけで全体的に退屈だったようだ。

日本とカナダの高校に通った息子は迷うことなくカナダの高校のほうが良いと考え、アメリカの大学に進学した。世界各国から集まった留学生らもアメリカの学生も必死で猛勉強しているので彼らに負けたくないという気持ちが強いようだ。今年、ゴールデンウィークに大学のキャンパスを見学したのだが、休日にもかかわらず多くの学生が一生懸命勉強する姿を見て、日本が心配になった。

もちろん日本にも優秀な大学生はたくさんいるし、いい学校も先生もいると思うのだが、全体的に日本の学生は、大学受験で疲弊して、大学に入るとバイトと遊びに精を出して勉強しない。私も典型的にそうだった。学生だけでなく多くの大学教授の講義もしょぼい。
私と逆で勉強しかしていない教授が多いから、つまらないのだ。アメリカでは、勉強ができるだけでは評価されないそうだが、日本では勉強ができることを評価しすぎではないか。バランスが悪いのだ。

日本は、ただでさえ少子化で学生の数が減っているわけだが今も私の頃とさほど変わらず大学時代に本気で勉強をする学生は少ないため、当然の結果として、人的資産が高い若者は少ない。日本全体として稼ぐ力は弱く、国際競争力は低下し、国力は低下する。

『アベノミクス』とか『黒田バズーガ』とか政治家らの言葉に踊らされ、未だに期待を寄せている人もいる。そんなものは幻想で国の成長にほとんど寄与しないことにそろそろ気付くべきだろう。大衆迎合的な政治家とそれに期待する国民という構図は日本だけではないが、長期的には各国の財政を悪化させ未来の人たちは、大きなツケを払わされることになるだろう。

GDPが成長しない日本、つまり付加価値を生み出せない日本人の給料は、ざっくりいうとアメリカ人の半分程度になっているのではないだろうか。中国は、政治的にも社会的にもさまざまな問題を抱えていることは確かであるが、都市部に住む中国人は、経済的に平均的な日本人よりも豊かになったことも事実である。

残念であるが日本を代表する企業ソニーの平均年収は、910万円でフェイスブックの年収2600万円と比較すると約3分の1程度というのが現実なのだ。

ソフトバンクの孫さんが危惧しているように、このままいくと日本の未来は絶望的だろう。若い人だけでなく私たち大人がもっと危機感を持って頑張らないと、沈んでいくことは確実である。特にこれまで安泰と考えられてきた大企業も世の中の変化に対応できないと危ない。私の見る限り大企業で比較的調子が良い企業の多くは、経営者が優れている。ワンマン経営者も多いかもしれないが意思決定のスピード感が典型的なサラリーマン社長と違う。ミスもあると思うが、とるべきリスクをとっているからこそ、リターンを得られるのだ。

当たり前であるが国や会社、政治家に多くを期待したところで、何も変わらない。誰かに期待するのではなく一人一人が自立してやるべきことをやるしかない。

初の自国開催ワールドカップで初めてBEST8に進出したラグビー日本代表は、ONEチームとなって日本に感動と希望を与えた。

そして先週、日本で初開催されたPGA、ZOZOチャンピオンシップでツアー82勝となる優勝を果たしたタイガーウッズに敗れはしたものの見事に2位となった松山英樹の気迫溢れるプレイは圧巻であった。

『諦めない気持ち』と『ハードワーク』こそが未来を切り開いていくことを証明してくれた。

若い時に頑張らなかった私にはまだ余力がかなり残っているはずだ。まだまだ自分の仕事で頑張って日本を少しでも明るくしたいものだ。

ラグビーとゴルフを観戦して、ちょっとモチベーションが上がっている中浜です。

お客さまと運用会社をつなぐ

2020年2月現在、中国本土を中心とした新型コロナウイルス拡大による世界経済への影響が懸念されるが、意外にもNYダウやナスダックが史上最高値を更新するなどマーケットは、好調である。当社のお客様は、今回の状況において冷静そのもので慌てて投資信託を売却する人は、一人もいなかった。実に...