2020/03/11

大底はどこか?

リーマンショック以来の緊張がマーケットを覆っている。私自身、リーマンブラザーズが史上最大の破綻をした2008年9月15日以降の半年間のマーケットは、お客様の大切な資産をお預かりする立場としては、まさに地獄のような日々であった。

さて、そのリーマンショック後のセリングクライマックス(大底)は、11年前の2009年3月10日であった。

2009年3月10日の日経平均終値は、7054円。

3月9日NYダウの終値は、6547ドルに急落。これを受けて日経平均株価は、大底となる7054円をつけたのだ。

その後、各国中央銀行の金融緩和、中国政府や各国政府の巨額の財政出動によってマーケットは、回復基調に戻っていったのだ。

さて、今回のコロナショックに関してはどうか?従来のマクロ政策には金融、財政ともに政策余地は乏しく、かなり限定的であることは明らかである。

今週月曜日、2020年3月9日のNYダウは、史上最大2000ドル超の下げを記録し、終値は23851ドル。

2020年3月9日の日経平均は、1年2か月ぶりに2万円を割り、終値は1万9698円。

NYダウは、3月10日大幅に反発し、日経平均も一旦、下げ止まった。

まだまだ予断を許さない状況であることは間違いないが、先週から続いているパニック売りに一旦歯止めがかかった形である。

コロナの感染やロシアやサウジの動向に左右される原油価格、米国金利の低下による為替の動きを注視することが必要で、未だセリングクライマックスといえる雰囲気ではないが、リーマンショックから半年後の2009年3月9日の大底、そして今回も2020年3月9日のNYダウが大底となることを期待したい。

当社のお客様からは昨日から多数ご連絡をいただいており、昨日は通算5時間以上お客さまと電話でお話した。今の現状について私のオピニオンを正確にお伝えしたいと考えている。

皆さん、もちろん大きな下げに驚きはあるものの、概ね冷静で余力のある方はたんたんと追加投資を継続していただくことを確認した。もちろん大底がどこになるか?は分からない。(3月9日であってほしいが。)しかし、中長期の視点でみると現在の水準は、追加投資の良いタイミングと考えている。ただ気をつけていただきたいのは、バランスの取れたポートフォリオにおいて債券を売って株を買うことによってポートフォリオバランスを変更するような追加投資はあまり良くないと思う。株式の比率を高めることでよりリスクを高めることになるからだ。

あくまでも追加投資は、計画された無理のない金額で実行していただきたい。私のポートフォリオもすべての投資家と同様に大きく下げているが、全く気にならない。将来、戻るとわかっているからだ。これまで通り、自動的に積立投資が実行されていくだけである。自分のお金は全く気にならないが、お客様のお金が一時的とはいえ減ることは心が痛い。リーマンショックの時の気持ちを思い出すし、何度経験しても慣れないものだ。

大底はどこだ?というテーマであるが、正直、分からない。大底で運良く買える人もいる。当社のお客様で2009年3月10日に追加投資を実行した人がいたが、それはあくまでも偶然である。

よって当初の運用計画に従ってたんたんと運用することが重要である。当社のお客様の多くが、まだ現役でお仕事をしている方々であるが、リスク許容度の高い方は、追加投資を実行していくべきである。遅かれ早かれコロナが終息すればマーケットは落ち着いていく。ここまで感染が拡大すると株価が急回復とはいかないと思うし、大底はまだ先かもしれない。しかし時間をかけて回復基調に戻ることは確実であり、このような危機の中での冷静な投資行動は中長期では報われることは間違いないだろう。

退職されているお客様は、追加投資はなかなか難しい。よって現在のポートフォリオがマーケットが回復した時にしっかりと反発するものかどうかの確認が必要である。マーケットが回復しても、価格が戻らない資産は売却するべきである。

コロナ後の世界は、大きく変わりそうだ。テレワークやリモートワークは、コロナ後も定着するし、クラウドコンピューティングや5G、コロナのワクチンも開発され、世界はますます進化していく。

リスクオフで世界の株は売られ、先進国の国債など安全資産に一旦、逃避した。(質への逃避)しかし、いつの時代も金利のない安全資産にいつまでもお金が置かれることはない。

このお金がコロナ後にどこに流れていくのか?

それは時代の変化に柔軟に対応できる企業であり、世の中の課題を解決できる企業である。そのような視点を持ってコロナ後に備えたい。

個人的に今回のコロナショックは人生で3度目に大きな試練と位置づけたい。

第一の試練 2006年~2007年 急性リンパ性白血病で本当に死にそうになった時

会社を辞めてリハビリしつつ独立後まもなく

第二の試練 2008年~2009年 リーマンショックで経済的に死にそうになった時

第三の試練 2020年~     コロナショック

過去を振り返ると

1997年~1998年、アジア通貨危機(マレーシア在住時)
2001年9月11日のNY同時多発テロ事件
2011年3月11日の東日本大震災
2019年5月の肉離れ(筋肉断裂)

の時期もつらかったが、それらの時期とは比較にならないくらい、今回は厳しい戦いになるかもしれない。しかし、私もショックを乗り越えるたびに強くなっている。
ニコラス・タレブの『反脆弱性』にある『反脆さ』を今こそ発揮する時である。

昨日、30代の女性のお客様に電話で現状報告をして、最後に
『ファイナンシャルアドバイザーの私にとっても人生の大きな正念場であり、当社のお客様を全力でサポートして、この試練を乗り越えていきたい。』とお話しすると、

『中浜さん、頑張ってください!応援しています!』と力強い言葉で逆に励まされ、勇気をいただいた(笑)ご本人も大変な時であるにもかかわらず、実にありがたい。

当社のお客様は、本当に素晴らしい。

全てのお客様と一緒にこの試練を乗り越えていきたい。
伊勢神宮 内宮にて

2020/03/09

真価が問われる時

コロナウイルスの世界への感染拡大とともに、世界のマーケットは、リスクオフ全開で売りが売りを呼ぶパニック状態に陥っている。確かに大変なウイルスには違いないが、未知のウイルスに対する人間の過剰な反応が事態をより悪化させている。行き過ぎた悲観が世界に蔓延し、悪いスパイラルにはまっているようだ。

皮肉なことに発生源となった中国の上海総合指数は比較的落ち着いて推移しているが、日米欧含め先進国、インドやブラジルなど新興国市場も総崩れ、NY原油先物価格は、サウジアラビアの増産姿勢を受けて一時28ドル/バレルをつけた。為替も一時、1ドル101円台まで円が急伸。NYダウ先物も一時5%の大幅安の展開でまさにリスクオフでマネーが逆流。今後のリセッションを織り込むような展開となっている。

リーマン・ショック同様にコロナ・ショックもまたブラックスワンとして歴史に刻まれることは間違いない。

当社のお客さまからも様々な問い合わせがあり、個別に対応させていただいているが、このような状況では静観すること、追加投資の余力がある人は、長期投資を前提に買っていっていい。短期で考えるのであれば、ギャンブルなのでやめたほうがいい。

皆さんから質問があるがコロナウイルスがいつ終息するのか?マーケットのパニック状態がいつまで続くのか?について正確に予測することは困難である。1カ月で落ち着くかもしれないし、長引いて半年かかるかもしれない。今後の推移を注視していくしかないだろう。

中国においては湖北省、武漢以外の地域で新たな感染者数(信用できるかどうかは別として)は減少しており、ピークアウトしている。これはいいニュースである。日本においても政府がややバタバタしている印象はあるものの、感染拡大は比較的、抑えられており、よく頑張っているといえるのではないか。韓国やイタリアの感染はより深刻でついにはイタリアでは、握手やハグも禁止されたとの報道も。こんな事態は初めてだろう。

相撲も高校野球も無観客でコンサートなど各種イベントも延期や中止、プロ野球、Jリーグの開幕も延期される見込みで実体経済への影響は日に日に拡大しており、東日本大震災後のような自粛モード全開となっている。

私自身も不要不急な外出は、控えているが、家族など少人数で外食することはできる範囲で継続している。先週も最近、通っている横浜のお寿司屋さんに行ったのだが、大将と話していると中小の飲食店は本当に大変な状況であることは間違いなく、こんな時だからこそ微力ながら応援したいと考えている。企業活動において、多くの会社が売り上げ、利益の減少は避けられない。よってバランスシートがより重要となるわけで、コロナが終息するまで、耐えられるかどうか?生き残れるかどうかがポイントである。まさに経営者としての真価が問われる状況と言えるだろう。

もちろん経営者だけではない。今回のコロナショックは、全ての人において危機である。
思考停止するのではなく、冷静に考え、適切に行動することが大切である。

私自身は、あらためてコロナショックを乗り切るために以下のようなことを心がけている。

・不要不急の外出を避ける。(感染しない、万が一感染しても他人にうつさない。)

・手洗い、うがい、消毒、マスクなど基本的なことを徹底する。

・できる限り、お客さまとテレワークにてミーティングする。
(新規のお客様対応時は、感染に十分注意して訪問する。)

・長期投資を継続していただくために、しっかりとコミュニケーションをとる。

・飲食店には基本、開店時間に行って、食べて、飲んで、お店が込み合う前にサクッと帰る。

・今こそ気力と体力が必要である。自宅の近くでジョギングを開始。自宅で筋トレも開始。

・免疫を高めるため、栄養バランス、睡眠時間に留意する。

・コロナ後を想定し、通勤時間や移動時間で浮いた時間を使って情報のインプットや良書を読むことを徹底する。(Think Smart ロルフ・ドベリ著のような良書)

マーケットは、大嵐の真っ只中で当社のビジネスにも強い逆風が吹いている。当社のお客様の大切な資産も一時的に大きく下がっており、当然ながら、みんな気分がいいはずはない。私もコロナを恨んでいるものの、この危機的な状況をお客様とともに乗り越えていけると確信している。今、やるべきこと、できることをたんたんとやりつつ、コロナ後にしっかりと備えたい。

全ての人、全ての企業や組織、全ての国家の真価が問われる時である。

個人的には、こんな時こそ元気を出して、お客様や周りの人たちを元気にしたいと考えている。
横浜上大岡 鮨処あり多

2020/02/28

お客さまへ

2月27日、NYダウは、史上最大の下げ幅1190ドル安の25766ドルで引けた。

わずか1週間前の2月19日にアメリカの主要株価指数S&P500は、史上最高値3393ポイントを記録した。2月27日の終値は、2978ポイントとなり、1週間余りで12%強の暴落となった。

当然、新型コロナウイルスの影響も大きいのであるが、コロナウイルスをきっかけとしてこれまで堅調に推移していた米国株に利益確定売りが出たことが大きい。まさにリスクオフの展開である。

2018年12月にも米中貿易摩擦の激化やブレグジッドによる混乱で世界経済に不透明感が漂いマーケットは大きく下げたが、2019年に入り、マーケットは回復し、上昇基調を取り戻した。今回は、コロナウイルスによる実体経済への影響がまだ見えないため、2年前の当時よりも回復に時間を要する可能性は高いだろう。

よって株価がすぐに反転する可能性は低い。一方、これまでファンダメンタル面で割高感のあった米国株は、この調整でむしろ割安感が出てきた。日本株に関しては、バリエーション(PER、PBR、配当利回りなど)から見ると、バーゲンセールに近い銘柄も多く出てきた。配当利回りが5%を超える大型株も目立ってきた。

現状のややパニックに近い調整局面においては、ある意味で追加投資の絶好のチャンスかもしれない。もちろんこのような状況で底値で買うことは、難しいが、マーケットはこれまでも大きな下落局面のたびに危機を乗り越えて、上昇してきた歴史がある。

今回の危機は、2020年コロナショックとして記憶されることは間違いないが、やがて終息し、株価は回復し、あらたな上昇を継続していくことは間違いない。

2019年1月に当ブログ『下落局面における心構え』について見解を述べたが、今回も全く同様のことをお客様にお伝えしたいと考えている。誰もがこのような局面は、気分も良くないし、経験したくないものであるが、長期投資において、このような局面を何度も乗り越えていかなければならない。これがリスクであり、リスクがあるからこそリターンが生まれるのだ。特に投資経験が浅い方は、下がったところで売却して投資をやめる行為は、避けていただきたい。

オリンピックを控えた日本は、コロナに対して他国よりも神経質にならざるを得ない面があり、実体経済はしばらく厳しい状況が続くことは間違いないが、こういう時こそ冷静に対応し、試練を乗り越える必要がある。個人的にも東京オリンピックが無事に開催されることを願っている。

2020年は、激動の1年だったけど年末には、いい年だったといいたいものだ。

*最後にお客さまへ

今回のマーケットの急落に関して、あるいは運用に関してご質問のある方は、遠慮なくご連絡ください。メールでも電話でも個別でしっかりと対応させていただきます。

伊勢神宮にて

2020/02/27

ミケランジェロに学ぶ

日本の祭日であった今週月曜日、新型コロナウイルス拡大の影響で世界の株式市場は大きく崩れた。連休明けの日本の空気は一変し、コロナ感染拡大によってオリンピック開催中止のリスクも浮上してきた。日本経済にとっては大きな試練であることは間違いないが、このような時こそパニックや思考停止に陥ることなく冷静に対処しなければならない。

新型コロナウイルスに対する日本政府の対応は、リスクマネジメントの観点からアメリカと比較すると決して十分ではないし、甘いと感じる。ゴーンに逃げられたようにどこか甘いのが日本である。ただ新型ゆえに分からないことばかりで、完璧な対応など存在するはずもなく、政府や厚労省を批判したところで何も問題解決されるわけではない。今は誰かを批判するのはやめて、個人として企業として政府として、それぞれの立場で、やるべきことをたんたんとやっていくしかないだろう。

さて最近、読んだ書籍『Think Smart』ロルフ・ドベリ著は、とても良い本であった。人生に経営に投資に役に立つヒントがたくさん書かれている。その冒頭に紹介されていた以下のくだりは本質をついている。(以下抜粋)

ローマ教皇がミケランジェロに尋ねた。

『あなたの才能の秘密を教えていただけないでしょうか?あなたはどのようにダビデ像をつくりあげたのですか―この傑作中の傑作を?』

ミケランジェロはこう答えた。

『とても簡単です。ダビデではないものを、すべて排除したのです。』

中略

私たちの日常に当てはめていえば、思考や行動の誤りを排除すれば、よりよい行動が自然にできるようになるというわけだ。

このような考えは資産運用の世界でも効果的である。先行きが不安になり、慌てて売ったり、コロナ関連銘柄に飛びついたりする人が報われることはない。いい銘柄を見つけることではなく、愚かなミスを排除することが投資で成功するためにも重要である。中長期の視点でいえば、このコロナ騒ぎがどれくらいの時間を要するか?はまだ見えないものの、遅かれ早かれ、やがて終息する。

業績の良い企業の株価もこのような局面では、下がるかもしれないが、事態が収束すると良い企業の株価は上昇する。ただし、いつ株価が下がって、いつ反転するのか?は誰にも予測不能であり、タイミングを当てようとするのは愚かである。だからこそ、適切に分散されたポートフォリオと質の高い投資信託を保有することが大切である。

この二つを備えている投資家は、何も考える必要はなく余計なことをしないことである。
当初の計画通りにたんたんと運用を継続していくことが、将来リターンとなるのだ。感情にふりまわされて間違った思考や行動が失敗の原因となるのだ。下落局面において多少のストレスを感じることもあるだろう。そのようなストレスに耐えられない人が多いため、日本には賢明な投資家が少ないのだ。長期投資は、人生同様いつもいいことばかりではない。このような局面にこそ、じっと耐えることが必要である。

当社のお客さまには、常々お伝えしているが、今、適切なポートフォリオを維持しているのであれば、タイミングを見て売ったり買ったり、何か特別なことをやる必要は全くない。やるべきお仕事に集中していただき、たんたんと長期投資を実行していくのみである。

2020/02/13

お客さまと運用会社をつなぐ

2020年2月現在、中国本土を中心とした新型コロナウイルス拡大による世界経済への影響が懸念されるが、意外にもNYダウやナスダックが史上最高値を更新するなどマーケットは、好調である。当社のお客様は、今回の状況において冷静そのもので慌てて投資信託を売却する人は、一人もいなかった。実に素晴らしいことである。当社としても創業以来、お客様にBUY&HOLDを言い続けてきた。あのリーマンショックの時でさえ、BUY&HOLDを徹底してきた。あらためて今回もまた、正しい方法で長期投資を継続することの重要性を再認識した次第である。

日経平均はリーマンショック後の2009年3月10日の底値7,054円から23,800円台(本日時点)まで上昇しており、2010年当時、当社のお客様にご投資いただいた日経225に連動する投資信託は、3倍以上に増えている。1000万円の運用で3000万円超となっているのだ。

多くの人が資産運用で100万円増えると嬉しいかもしれないが、100万円増えたところで、その人の人生に大きな影響はない。しかし、資産運用で1000万円、3000万円、5000万円、1億円増えるとその人の人生を豊かにすると考えている。

当社は、お客様の資産を100万、200万増やすために活動しているわけではない。全てのお客様に長期で最低1000万円以上のリターンを獲得していただきたいと考えている。

そのためには、やはりお客さまにも最低1000万円の投資資金を確保していただくことが重要である。目標利回り6%で12年運用すれば、1000万円は2000万円となる。実際に当社で10年以上運用していただいているお客様の資産は、当初から2倍以上になっている。BUY&HOLDで多くのお客様が10年超の運用で数千万円超のリターンを獲得しているのだ。

もちろん、ただ長期投資すれば良いという単純な話ではない。資産配分とファンドの銘柄選択がこれまで以上に重要性を増してくるだろう。

例えば一例であるが日本株インデックスにおいても日経平均とTOPIXでは近年、運用成果は大きく異なっている。TOPIXは、日経平均に大きく劣後しているのだ。日本人の多くは、当然ながら日本経済の影響を受けるため、当社は、お客様のポートフォリオにあまり日本株を多く配分しない、あるいは組み入れない場合も多い。日本人が日本株をたくさん持っていること自体が、リスク分散とならないからだ。日本株をポートフォリオに組み入れる場合も、TOPIXは外して日経平均を組み入れるということを徹底している。そのような選択が、お客様の資産価値を長期で高めていくと考えている。

多くの人は、未だに金融機関の営業マンに勧められるがままによくわからない投資信託を購入している。残念ながら、そのような判断が報われる見込みは極めて低いだろう。

日本国内に6000本以上の公募の投資信託があるが、本当に良い投資信託はごくわずかである。

では本当に良い投資信託とは何か?

運用会社、運用チーム、運用哲学、運用体制、運用実績などをしっかりと見極めていくことが大切である。

当社は、運用会社とのミーティングを通じて、お客様の大切な資産がしっかりと運用されているか?を定期的に確認している。それなしには安心して夜もぐっすり眠れないからだ。素晴らしい運用会社は、長期投資家とつながる私たちファイナンシャルアドバイザーとのミーティングを重視し、大切にしてくれる。

お客様(長期投資家)と素晴らしい運用会社(本当に少ない)をしっかりつなぐことが、私たちの大切な仕事である。

CASA MILA

2020/01/18

2020年の最大リスク

今年は、元旦から妻と娘と富山でゆっくりと過ごした。氷見の寒ブリ、宇奈月温泉、ガラス美術館などを満喫して我が家の2020年はスタートした。留学中の息子は、冬休みを利用してバックパックでアトランタ、ワシントンDC、ニューヨーク、マイアミ、オーランドを一人で周遊して、正月はマイアミビーチのドミトリーで世界各国の若者たちと過ごしたようだ。先日、大きなトラブルもなく無事にウィスコンシンに戻った息子に『どこか一番良かった?』と聞くと、ワシントンDCのトーマス・ジェファーソン記念館とアトランタのキング牧師の記念博物館に特に感動したようだ。フロリダのケネディ宇宙センターやユニバーサルスタジオよりも、歴史好きにはそっちのほうがいいらしい。

またワシントンDCでは、我が家に3年前にステイした宇宙飛行士の卵、クリス(本人は南極で仕事中で不在であったが)の実家に5日間お世話になり、あたたかいアメリカの家庭でクリスマスを過ごすことができたことは印象に残っているようだ。ニューヨークでは、友人のジェイミーがNYCを歩いてくまなく案内してくれ、ドミトリーで知り合った世界の若者らとも交流して楽しんだようだ。

息子によると、ワシントンDCとニューヨークは、治安が非常に良いが、アトランタとマイアミは、治安が悪いエリアもあり、マイアミのダウンタウンに近いリトルハバナのストリートでは黒人同士の喧嘩が始まり、走って逃げたとか。息子は、旅行中に19歳の誕生日を迎えたのだが、我が子ながらいい度胸をしている。

今年も家族一同、健康第一に、楽しくアクティブな1年を過ごしていきたいものだ。

さて2020年は、東京オリンピックそしてアメリカ大統領選挙の二大イベントが控えているが、やはりマーケットへの影響という意味においては、アメリカ大統領選挙の行方が最も気になるところ。トランプ再選となると、これまでのように選挙で勝つことを意識する必要はなくなり、これまで以上に暴走する可能性は高い。これまでは選挙で勝つことしか考えていなかったため、ある意味で暴走の歯止めになっていたのだ。

それにしてもアメリカ大統領が世界経済の最大リスクとは、何とも笑えない話であるが、これまでにトランプがやりたい放題した結果、側近や取り巻きには、もはやYESマンしか残っていないのだ。トランプの暴走に歯止めがかからなくなり、イランのソレイマニ司令官殺害のように、トランプがやりたい放題やることが個人的には実に怖い。残念ながら今のところ民主党内に大統領にふさわしい人物は見当たらず、アメリカ政治においても人材不足による政治リスクはこれまで以上に高くなっている。誰が大統領になったとしてもアメリカ政治は不安定な状態が続き、マーケットは政治に振り回されるだろう。政治には期待できない。あらかじめ、そのように考えておいたほうが良いと思う。政治リスクがある一方でマーケットは、今年も比較的強く推移すると個人的には予想している。一番の理由は、アメリカの長期金利が低位で推移しており、この状態が長引くことで、株価をサポートすると考えている。もちろん楽観するわけではないが悲観する必要は全くないと考えている。

投資家としての心構えであるが、マーケットの短期的な変動に一喜一憂しないでたんたんと運用計画に従って運用を継続することが重要である。このことを今年も言い続けていきたい。2020年も激動の一年になりそうである。気を引き締めて楽しんでいきたい。
アートディレクターのお客さまからいただいた年賀

2019/12/26

年末のご挨拶

2019年を振り返ると、公私ともに大きな変化があった一年であった。

4月に娘が社会人となり、息子はアメリカ留学のため渡米した。私は、令和のスタートを息子の住むウィスコンシンで迎えた。ウィスコンシンで奮闘している息子の姿を見て安心したのだが、アメリカでのゴルフ三昧で疲労が蓄積していたのかもしれない。連休後の5月中旬に左足ふくらはぎの肉離れ(断裂)で約2カ月間のリハビリ生活が待っていた。肉離れで歩けなくても仕事は、可能であるが、痛みによって想像以上に体力を消耗し、回復にもかなりの時間を要し、辛い日々であった。

私の2019年を一言で表すと、『肉離れ』ということだろう。

娘は大手証券会社に入社し、営業職(アドバイザー)に配属された。金融、経済の勉強、飛び込み営業、電話外交など最初は慣れない厳しい環境に苦労し、当初は会社でもやや問題児扱いされていたようだ。しばらく全く営業結果が出ない娘の姿を見かねた私は、ファイナンシャルアドバイザーとしての心構えや提案方法について一通りのアドバイスをした。

追い込まれていた娘は、私の指示通り実践した。すると驚いたことに徐々に結果が伴ってきたのだ。運がいいとか悪いとかもあるのだが、下位で低迷していた成績は徐々に上昇し、ついに先日のある日、新入社員全国500人の中で営業成績が2位となり、今も上位を維持しているようだ。娘が頑張ったことは間違いないし、すごいことではある一方で業界ナンバー1の会社とは言え、全体的なレベルが低いのかもしれない。全国の証券営業マンは、当社の指導を受けたほうがいいかもしれない。

どの業界でもそうであるが会社の言う通り動いているだけでは成功できない。自分の頭で考えて、お客様に真に役に立つ提案をしないとだめだ。そしてお客さまを選ぶことも大切である。いいお客様がいれば、そしてこちらがいいアドバイザーであれば仕事は、うまくいくのだ。

マーケットは、短期では上がったり下がったりしながらも中長期では成長する。資本主義のこの単純な原則を理解していない人は、短期的な動きを予想してタイミングを見て、無駄な売買を繰り返したり、あるいは買うべきところで買えない結果、資産運用でお金が増えない。

大切なことは、短期的なタイミングは誰にもわからないと言うことを理解して、マーケットでしっかりリスクをとりつつ長期的な視点でお金を増やしていくことである。

当社のお客様には、間違いなく日本を代表する長期投資家がたくさんいる。日本を代表する投資家といっても決して投資に詳しいという意味ではない。自分の仕事に集中して、投資に関しては当社のアドバイス、運用計画に従って、たんたんと実行しているにすぎない。

ご自身の仕事に集中しているからこそ、当社のお客様の多くは各業界で活躍し、収入も高く、短期的なマーケットの変動にかかわらず継続的に投資を実行できるため、資産が増えていくという好循環となるのだ。人的資産と金融資産、二つの資産が働くのである。

おかげさまで当社がお客様からお預かりしている運用資産は、今年100億円を超えた。現在ファイナンシャルアドバイザー2人であるため、1人当たりの預かり残高は50億円である。私の知る限り、日本において例のない数字ではないか。もちろん当社のお客様の質が高いからこその数字であるが、2020年は、お客様の長期投資をしっかりサポートして、残高200億円に向けて、さらにビジネスを加速させていきたい。

お客様の長期投資をサポートして、将来不安をなくし、日本に長期投資の文化を根付かせていきたい。もちろん健康第一で来年は肉離れしないようにしたい。

今年も多くの皆様にお世話になりました。皆様、良いお年をお迎えください。


大底はどこか?

リーマンショック以来の緊張がマーケットを覆っている。私自身、リーマンブラザーズが史上最大の破綻をした2008年9月15日以降の半年間のマーケットは、お客様の大切な資産をお預かりする立場としては、まさに地獄のような日々であった。 さて、そのリーマンショック後のセリングクライマッ...