2020/07/07

1989年以来の転換期

今年も気づいたら半分が過ぎてしまった。本日7月7日は、当社バリューマネジメントの14歳の誕生日である。特に何もないが、ブログを更新してみることにした。

それにしても、まさか2020年オリンピックイヤーがこのような年になるとは、誰が想像しただろう。世界は、コロナに振り回され、人々それぞれの人生や生活に多大な影響を与えている。私自身も今後の人生や生き方について真剣に考える機会となっている。

さてコロナによるアメリカの死者数は13万人を超え、第一次世界大戦の死者数を大きく上回っている。アメリカは、コロナ戦争に敗戦したかのような雰囲気である。そんな危機的状況において大統領がトランプであることは、悲劇としか思えない。もはやバイデンがいいかどうかはどうでもよく、トランプ以外であれば誰でもいいのではないかと思えてくる。
アメリカファーストというより自分ファーストの人間がアメリカ大統領になってしまったことの代償はかなり大きかったようだ。コロナで世界に関心がなくなったアメリカとアメリカから干渉を受けない独裁者らは伸び伸びとやりたい放題である。効果的なワクチンができるまでは、世界は、歴史上最大の危機といっても過言ではないだろう。

とりわけ、大統領選挙を控えたアメリカとウイルスの発生源となった中国との関係は、貿易摩擦レベルではなく、もはや修復不能レベルであり、米中新冷戦時代が到来したといっていいだろう。

私が大学1年生の時、1989年11月、ベルリンの壁が崩壊した。その後、ソ連崩壊で米ソ冷戦が終結して以来、世界をリードしてきたアメリカは、リーマンショック、そしてコロナショックがとどめを刺し、国力は大きく低下した。その間に世界第二位の経済大国にのし上がった中国も世界から信用されず世界をリードする資格はなさそうだ。米中覇権争いというよりも世界は、まさにイアン・ブレマー氏のいうリーダーシップなき『Gゼロ』の世界となった。むしろ国家よりもGAFAやマイクロソフトに代表されるデジタルやITなどハイテク企業が影響力を増し、テクノロジーが覇権を握る世界になるのかもしれない。

あらためてであるが経済における3主体は、国、企業、個人である。コロナウイルスに上手く対応できている国とそうでない国で明暗が分かれているが、コロナ対策における各国の財政負担は巨額であり、コロナ後のソブリンリスクが懸念されるところである。

各国中央銀行の大規模な金融緩和と政府の巨額の財政出動によって、事実上の財政ファイナンスまさに国債バブルといってよい状況である。株式市場においても一部でバブル懸念が指摘されているものの、債券に比べればバブルという水準ではないだろう。いずれにしても国家財政は非常に厳しい状況であり、無能な政治家らは、このような状況下、国民の短期的利益を優先するポピュリズムがますます台頭し、長期的な利益を失っていくという悪しき流れが完全に出来上がったように思う。国家の未来は明るくないかもしれない。

国家の先行きが極めて不透明な時代に、個人としてどのように生きていくのか?ということが大変重要になってきた。このようなサバイバルといってよい状況で大切なことは、バランスシートである。バランスシートに余力のある個人や企業は、国家に頼る必要はない。むしろ強い個人、強い企業は、稼ぎ続け納税し、国を支えている。世界経済がどんなに厳しくても強い企業、強い個人は生き残り、ますます強くなっていく。

当社も様々な影響を受けているが2020年1-6月期、半年間の収入は対昨年比でほぼ同等である。正直、かなり収益が悪化することも覚悟していたのであるが、3月をボトムにマーケットが回復していること、株価が急落したことで、新規のお客様や既存のお客様の追加投資が増えたため、現時点では当社のビジネスへの影響は最小限であった。まだまだ予断を許さない状況であるが、何とか今年も利益を出して、個人としても法人としてもしっかりと納税していきたい。

GAFAとマイクロソフトの5社の時価総額が東証一部全銘柄(約2100社)の時価総額を超えた。テスラの時価総額が、トヨタを超えた。このようなニュースに接して、時代の大きな変化を感じざるを得ない。一方で政府、霞が関の官僚、銀行、一部の企業は、組織が硬直して世界の変化、スピードに全く対応できていない感じである。

2020年は、1989年以来の転換期である。ベルリンの壁崩壊後の世界の秩序、時代は大きく変わった。テスラ株が期待先行で買われすぎているという面もあるが、むしろ数十年後に車のエンジンがなくなる世界を株価は織り込みはじめたと考えている。これまでの成功モデルや価値観が陳腐化する可能性を意識して、変化を恐れず行動し、人生を楽しんでいきたいものだ。

富士レイクサイドCC

2020/06/05

お客さまサポート

当社も3月初旬からリモートワークを推進している。コロナ収束後も基本的にお客様サポートは、リモート中心で活動していく予定である。先日、一度もお会いしたことがない方(お客さまからのご紹介)が、3度のZoomミーティングでお客様になった。はじめましてから運用プランのご提案、証券口座開設、そして運用商品購入をオンラインでサポートした。また確定拠出年金の運用に関してもアドバイスして、実際にプラン組み替えをサポートし、とても喜んでいただいた。昨年の今頃、肉離れで足を引きずりながら活動していたこととは大きな違いである。

お客さまからのご紹介だったからこそスムーズであったことは間違いないが、そもそも当社の新規のお客様は、ほぼ100%がご紹介である。だからこそ今回の経験からリモートワークの可能性を感じているところ。

【お客さまへ】
そんなことでメール、LINE、メッセンジャー、電話、Zoom、Teams、Google Meetなどオンラインでお客様のご相談、ご質問に対応させていただきます。資産運用相談だけでなく、住宅ローンや生命保険、確定拠出年金などお金の相談であれば、できる限り対応いたしますので、遠慮なくおっしゃってください。また周りに困っている方がいれば是非、当社の資産運用サービスをご紹介ください(笑)

さて、コロナで世界は、大きく変わった。
日本は、少し落ち着いてきたものの、まだまだコロナ前の日常とは程遠い。独特な空気に包まれる世界であるが本日、私は50歳になった。このあいだまで30代だったはずなのに、人生はあっという間である。毎年来る誕生日にあまり興味はないが、2020年という節目に50歳を迎えた今日という日は、何となく節目のように感じている。うれしくはないが、身が引き締まるそんな気持ちである。

確かに今回のコロナは、ピンチであるが、私自身は、これからの人生について深く考えるいい機会となった。これからの人生を生きていくうえでこの経験をポジティブにとらえ、お客様や家族、友人らと逆境を乗り越えていきたい。

個人も会社も国家もピンチの時こそ真価が問われる。逆境を乗り越えた人、会社、国家は、さらに強くなる。私自身も年齢とともに体力は衰えているものの、精神力はますます強くなっていることを実感している。タレブのいう『反脆さ』を発揮することが理想である。

あらためて私の仕事は、ファイナンシャルアドバイザーであり、お客様の大切な資産を預かる仕事である。今回のコロナショックは言うまでもないが、マーケットに多大な影響を与えている。当社のお客様のポートフォリオも当然、影響を受けているが、投資をやめる人は一人もいない。むしろピンチはチャンスととらえ、多くのお客さまが追加投資を実行し、長期投資を継続している。本当に素晴らしいお客様に出会えたことをうれしく思っている。

長期投資の継続は、忍耐を要する。正しいやり方で投資を継続し、大きく下落する局面で忍耐力を発揮する投資家が大きなリターンを手にするのだ。

収入がなかなか増えない時代に、人生を豊かにするために長期投資は大きな武器となる。ただ人生と同様にいつも順風満帆ということはないのだ。

コロナで大暴落したマーケットは3月中旬から下旬にかけて底を打ち、各国中銀の金融緩和と各国政府の巨額の財政出動がサポートとなり回復基調にある。リーマンショックで金融市場が崩壊した状況とは対照的に金融市場は安定を保っているのだ。当然、実体経済は最悪でこのような危機下において企業収益は大きくぶれるためPERやPBRなどファンダメンタルズはあまり役に立たない。よって今の株価水準が正当かどうか?は誰にも分からない。

だから素人に毛の生えた程度の個人投資家がなんとなく個別株を売ったり買ったりするのは、ほとんどギャンブルであり、成功の見込みは極めて低い。今こそ、賢明な投資家は、質の高いファンドによる適切な分散投資をポートフォリオの基本に置くべきである。

単に長く投資すれば良いわけではない。コロナで世界経済が元に戻るまで4,5年は覚悟しなければならない。これまでの常識が通用しない時代である。企業も国家も個人も変化に対応しなければならない。

2020/03/11

大底はどこか?

リーマンショック以来の緊張がマーケットを覆っている。私自身、リーマンブラザーズが史上最大の破綻をした2008年9月15日以降の半年間のマーケットは、お客様の大切な資産をお預かりする立場としては、まさに地獄のような日々であった。

さて、そのリーマンショック後のセリングクライマックス(大底)は、11年前の2009年3月10日であった。

2009年3月10日の日経平均終値は、7054円。

3月9日NYダウの終値は、6547ドルに急落。これを受けて日経平均株価は、大底となる7054円をつけたのだ。

その後、各国中央銀行の金融緩和、中国政府や各国政府の巨額の財政出動によってマーケットは、回復基調に戻っていったのだ。

さて、今回のコロナショックに関してはどうか?従来のマクロ政策には金融、財政ともに政策余地は乏しく、かなり限定的であることは明らかである。

今週月曜日、2020年3月9日のNYダウは、史上最大2000ドル超の下げを記録し、終値は23851ドル。

2020年3月9日の日経平均は、1年2か月ぶりに2万円を割り、終値は1万9698円。

NYダウは、3月10日大幅に反発し、日経平均も一旦、下げ止まった。

まだまだ予断を許さない状況であることは間違いないが、先週から続いているパニック売りに一旦歯止めがかかった形である。

コロナの感染やロシアやサウジの動向に左右される原油価格、米国金利の低下による為替の動きを注視することが必要で、未だセリングクライマックスといえる雰囲気ではないが、リーマンショックから半年後の2009年3月9日の大底、そして今回も2020年3月9日のNYダウが大底となることを期待したい。

当社のお客様からは昨日から多数ご連絡をいただいており、昨日は通算5時間以上お客さまと電話でお話した。今の現状について私のオピニオンを正確にお伝えしたいと考えている。

皆さん、もちろん大きな下げに驚きはあるものの、概ね冷静で余力のある方はたんたんと追加投資を継続していただくことを確認した。もちろん大底がどこになるか?は分からない。(3月9日であってほしいが。)しかし、中長期の視点でみると現在の水準は、追加投資の良いタイミングと考えている。ただ気をつけていただきたいのは、バランスの取れたポートフォリオにおいて債券を売って株を買うことによってポートフォリオバランスを変更するような追加投資はあまり良くないと思う。株式の比率を高めることでよりリスクを高めることになるからだ。

あくまでも追加投資は、計画された無理のない金額で実行していただきたい。私のポートフォリオもすべての投資家と同様に大きく下げているが、全く気にならない。将来、戻るとわかっているからだ。これまで通り、自動的に積立投資が実行されていくだけである。自分のお金は全く気にならないが、お客様のお金が一時的とはいえ減ることは心が痛い。リーマンショックの時の気持ちを思い出すし、何度経験しても慣れないものだ。

大底はどこだ?というテーマであるが、正直、分からない。大底で運良く買える人もいる。当社のお客様で2009年3月10日に追加投資を実行した人がいたが、それはあくまでも偶然である。

よって当初の運用計画に従ってたんたんと運用することが重要である。当社のお客様の多くが、まだ現役でお仕事をしている方々であるが、リスク許容度の高い方は、追加投資を実行していくべきである。遅かれ早かれコロナが終息すればマーケットは落ち着いていく。ここまで感染が拡大すると株価が急回復とはいかないと思うし、大底はまだ先かもしれない。しかし時間をかけて回復基調に戻ることは確実であり、このような危機の中での冷静な投資行動は中長期では報われることは間違いないだろう。

退職されているお客様は、追加投資はなかなか難しい。よって現在のポートフォリオがマーケットが回復した時にしっかりと反発するものかどうかの確認が必要である。マーケットが回復しても、価格が戻らない資産は売却するべきである。

コロナ後の世界は、大きく変わりそうだ。テレワークやリモートワークは、コロナ後も定着するし、クラウドコンピューティングや5G、コロナのワクチンも開発され、世界はますます進化していく。

リスクオフで世界の株は売られ、先進国の国債など安全資産に一旦、逃避した。(質への逃避)しかし、いつの時代も金利のない安全資産にいつまでもお金が置かれることはない。

このお金がコロナ後にどこに流れていくのか?

それは時代の変化に柔軟に対応できる企業であり、世の中の課題を解決できる企業である。そのような視点を持ってコロナ後に備えたい。

個人的に今回のコロナショックは人生で3度目に大きな試練と位置づけたい。

第一の試練 2006年~2007年 急性リンパ性白血病で本当に死にそうになった時

会社を辞めてリハビリしつつ独立後まもなく

第二の試練 2008年~2009年 リーマンショックで経済的に死にそうになった時

第三の試練 2020年~     コロナショック

過去を振り返ると

1997年~1998年、アジア通貨危機(マレーシア在住時)
2001年9月11日のNY同時多発テロ事件
2011年3月11日の東日本大震災
2019年5月の肉離れ(筋肉断裂)

の時期もつらかったが、それらの時期とは比較にならないくらい、今回は厳しい戦いになるかもしれない。しかし、私もショックを乗り越えるたびに強くなっている。
ニコラス・タレブの『反脆弱性』にある『反脆さ』を今こそ発揮する時である。

昨日、30代の女性のお客様に電話で現状報告をして、最後に
『ファイナンシャルアドバイザーの私にとっても人生の大きな正念場であり、当社のお客様を全力でサポートして、この試練を乗り越えていきたい。』とお話しすると、

『中浜さん、頑張ってください!応援しています!』と力強い言葉で逆に励まされ、勇気をいただいた(笑)ご本人も大変な時であるにもかかわらず、実にありがたい。

当社のお客様は、本当に素晴らしい。

全てのお客様と一緒にこの試練を乗り越えていきたい。
伊勢神宮 内宮にて

2020/03/09

真価が問われる時

コロナウイルスの世界への感染拡大とともに、世界のマーケットは、リスクオフ全開で売りが売りを呼ぶパニック状態に陥っている。確かに大変なウイルスには違いないが、未知のウイルスに対する人間の過剰な反応が事態をより悪化させている。行き過ぎた悲観が世界に蔓延し、悪いスパイラルにはまっているようだ。

皮肉なことに発生源となった中国の上海総合指数は比較的落ち着いて推移しているが、日米欧含め先進国、インドやブラジルなど新興国市場も総崩れ、NY原油先物価格は、サウジアラビアの増産姿勢を受けて一時28ドル/バレルをつけた。為替も一時、1ドル101円台まで円が急伸。NYダウ先物も一時5%の大幅安の展開でまさにリスクオフでマネーが逆流。今後のリセッションを織り込むような展開となっている。

リーマン・ショック同様にコロナ・ショックもまたブラックスワンとして歴史に刻まれることは間違いない。

当社のお客さまからも様々な問い合わせがあり、個別に対応させていただいているが、このような状況では静観すること、追加投資の余力がある人は、長期投資を前提に買っていっていい。短期で考えるのであれば、ギャンブルなのでやめたほうがいい。

皆さんから質問があるがコロナウイルスがいつ終息するのか?マーケットのパニック状態がいつまで続くのか?について正確に予測することは困難である。1カ月で落ち着くかもしれないし、長引いて半年かかるかもしれない。今後の推移を注視していくしかないだろう。

中国においては湖北省、武漢以外の地域で新たな感染者数(信用できるかどうかは別として)は減少しており、ピークアウトしている。これはいいニュースである。日本においても政府がややバタバタしている印象はあるものの、感染拡大は比較的、抑えられており、よく頑張っているといえるのではないか。韓国やイタリアの感染はより深刻でついにはイタリアでは、握手やハグも禁止されたとの報道も。こんな事態は初めてだろう。

相撲も高校野球も無観客でコンサートなど各種イベントも延期や中止、プロ野球、Jリーグの開幕も延期される見込みで実体経済への影響は日に日に拡大しており、東日本大震災後のような自粛モード全開となっている。

私自身も不要不急な外出は、控えているが、家族など少人数で外食することはできる範囲で継続している。先週も最近、通っている横浜のお寿司屋さんに行ったのだが、大将と話していると中小の飲食店は本当に大変な状況であることは間違いなく、こんな時だからこそ微力ながら応援したいと考えている。企業活動において、多くの会社が売り上げ、利益の減少は避けられない。よってバランスシートがより重要となるわけで、コロナが終息するまで、耐えられるかどうか?生き残れるかどうかがポイントである。まさに経営者としての真価が問われる状況と言えるだろう。

もちろん経営者だけではない。今回のコロナショックは、全ての人において危機である。
思考停止するのではなく、冷静に考え、適切に行動することが大切である。

私自身は、あらためてコロナショックを乗り切るために以下のようなことを心がけている。

・不要不急の外出を避ける。(感染しない、万が一感染しても他人にうつさない。)

・手洗い、うがい、消毒、マスクなど基本的なことを徹底する。

・できる限り、お客さまとテレワークにてミーティングする。
(新規のお客様対応時は、感染に十分注意して訪問する。)

・長期投資を継続していただくために、しっかりとコミュニケーションをとる。

・飲食店には基本、開店時間に行って、食べて、飲んで、お店が込み合う前にサクッと帰る。

・今こそ気力と体力が必要である。自宅の近くでジョギングを開始。自宅で筋トレも開始。

・免疫を高めるため、栄養バランス、睡眠時間に留意する。

・コロナ後を想定し、通勤時間や移動時間で浮いた時間を使って情報のインプットや良書を読むことを徹底する。(Think Smart ロルフ・ドベリ著のような良書)

マーケットは、大嵐の真っ只中で当社のビジネスにも強い逆風が吹いている。当社のお客様の大切な資産も一時的に大きく下がっており、当然ながら、みんな気分がいいはずはない。私もコロナを恨んでいるものの、この危機的な状況をお客様とともに乗り越えていけると確信している。今、やるべきこと、できることをたんたんとやりつつ、コロナ後にしっかりと備えたい。

全ての人、全ての企業や組織、全ての国家の真価が問われる時である。

個人的には、こんな時こそ元気を出して、お客様や周りの人たちを元気にしたいと考えている。
横浜上大岡 鮨処あり多

2020/02/28

お客さまへ

2月27日、NYダウは、史上最大の下げ幅1190ドル安の25766ドルで引けた。

わずか1週間前の2月19日にアメリカの主要株価指数S&P500は、史上最高値3393ポイントを記録した。2月27日の終値は、2978ポイントとなり、1週間余りで12%強の暴落となった。

当然、新型コロナウイルスの影響も大きいのであるが、コロナウイルスをきっかけとしてこれまで堅調に推移していた米国株に利益確定売りが出たことが大きい。まさにリスクオフの展開である。

2018年12月にも米中貿易摩擦の激化やブレグジッドによる混乱で世界経済に不透明感が漂いマーケットは大きく下げたが、2019年に入り、マーケットは回復し、上昇基調を取り戻した。今回は、コロナウイルスによる実体経済への影響がまだ見えないため、2年前の当時よりも回復に時間を要する可能性は高いだろう。

よって株価がすぐに反転する可能性は低い。一方、これまでファンダメンタル面で割高感のあった米国株は、この調整でむしろ割安感が出てきた。日本株に関しては、バリエーション(PER、PBR、配当利回りなど)から見ると、バーゲンセールに近い銘柄も多く出てきた。配当利回りが5%を超える大型株も目立ってきた。

現状のややパニックに近い調整局面においては、ある意味で追加投資の絶好のチャンスかもしれない。もちろんこのような状況で底値で買うことは、難しいが、マーケットはこれまでも大きな下落局面のたびに危機を乗り越えて、上昇してきた歴史がある。

今回の危機は、2020年コロナショックとして記憶されることは間違いないが、やがて終息し、株価は回復し、あらたな上昇を継続していくことは間違いない。

2019年1月に当ブログ『下落局面における心構え』について見解を述べたが、今回も全く同様のことをお客様にお伝えしたいと考えている。誰もがこのような局面は、気分も良くないし、経験したくないものであるが、長期投資において、このような局面を何度も乗り越えていかなければならない。これがリスクであり、リスクがあるからこそリターンが生まれるのだ。特に投資経験が浅い方は、下がったところで売却して投資をやめる行為は、避けていただきたい。

オリンピックを控えた日本は、コロナに対して他国よりも神経質にならざるを得ない面があり、実体経済はしばらく厳しい状況が続くことは間違いないが、こういう時こそ冷静に対応し、試練を乗り越える必要がある。個人的にも東京オリンピックが無事に開催されることを願っている。

2020年は、激動の1年だったけど年末には、いい年だったといいたいものだ。

*最後にお客さまへ

今回のマーケットの急落に関して、あるいは運用に関してご質問のある方は、遠慮なくご連絡ください。メールでも電話でも個別でしっかりと対応させていただきます。

伊勢神宮にて

2020/02/27

ミケランジェロに学ぶ

日本の祭日であった今週月曜日、新型コロナウイルス拡大の影響で世界の株式市場は大きく崩れた。連休明けの日本の空気は一変し、コロナ感染拡大によってオリンピック開催中止のリスクも浮上してきた。日本経済にとっては大きな試練であることは間違いないが、このような時こそパニックや思考停止に陥ることなく冷静に対処しなければならない。

新型コロナウイルスに対する日本政府の対応は、リスクマネジメントの観点からアメリカと比較すると決して十分ではないし、甘いと感じる。ゴーンに逃げられたようにどこか甘いのが日本である。ただ新型ゆえに分からないことばかりで、完璧な対応など存在するはずもなく、政府や厚労省を批判したところで何も問題解決されるわけではない。今は誰かを批判するのはやめて、個人として企業として政府として、それぞれの立場で、やるべきことをたんたんとやっていくしかないだろう。

さて最近、読んだ書籍『Think Smart』ロルフ・ドベリ著は、とても良い本であった。人生に経営に投資に役に立つヒントがたくさん書かれている。その冒頭に紹介されていた以下のくだりは本質をついている。(以下抜粋)

ローマ教皇がミケランジェロに尋ねた。

『あなたの才能の秘密を教えていただけないでしょうか?あなたはどのようにダビデ像をつくりあげたのですか―この傑作中の傑作を?』

ミケランジェロはこう答えた。

『とても簡単です。ダビデではないものを、すべて排除したのです。』

中略

私たちの日常に当てはめていえば、思考や行動の誤りを排除すれば、よりよい行動が自然にできるようになるというわけだ。

このような考えは資産運用の世界でも効果的である。先行きが不安になり、慌てて売ったり、コロナ関連銘柄に飛びついたりする人が報われることはない。いい銘柄を見つけることではなく、愚かなミスを排除することが投資で成功するためにも重要である。中長期の視点でいえば、このコロナ騒ぎがどれくらいの時間を要するか?はまだ見えないものの、遅かれ早かれ、やがて終息する。

業績の良い企業の株価もこのような局面では、下がるかもしれないが、事態が収束すると良い企業の株価は上昇する。ただし、いつ株価が下がって、いつ反転するのか?は誰にも予測不能であり、タイミングを当てようとするのは愚かである。だからこそ、適切に分散されたポートフォリオと質の高い投資信託を保有することが大切である。

この二つを備えている投資家は、何も考える必要はなく余計なことをしないことである。
当初の計画通りにたんたんと運用を継続していくことが、将来リターンとなるのだ。感情にふりまわされて間違った思考や行動が失敗の原因となるのだ。下落局面において多少のストレスを感じることもあるだろう。そのようなストレスに耐えられない人が多いため、日本には賢明な投資家が少ないのだ。長期投資は、人生同様いつもいいことばかりではない。このような局面にこそ、じっと耐えることが必要である。

当社のお客さまには、常々お伝えしているが、今、適切なポートフォリオを維持しているのであれば、タイミングを見て売ったり買ったり、何か特別なことをやる必要は全くない。やるべきお仕事に集中していただき、たんたんと長期投資を実行していくのみである。

2020/02/13

お客さまと運用会社をつなぐ

2020年2月現在、中国本土を中心とした新型コロナウイルス拡大による世界経済への影響が懸念されるが、意外にもNYダウやナスダックが史上最高値を更新するなどマーケットは、好調である。当社のお客様は、今回の状況において冷静そのもので慌てて投資信託を売却する人は、一人もいなかった。実に素晴らしいことである。当社としても創業以来、お客様にBUY&HOLDを言い続けてきた。あのリーマンショックの時でさえ、BUY&HOLDを徹底してきた。あらためて今回もまた、正しい方法で長期投資を継続することの重要性を再認識した次第である。

日経平均はリーマンショック後の2009年3月10日の底値7,054円から23,800円台(本日時点)まで上昇しており、2010年当時、当社のお客様にご投資いただいた日経225に連動する投資信託は、3倍以上に増えている。1000万円の運用で3000万円超となっているのだ。

多くの人が資産運用で100万円増えると嬉しいかもしれないが、100万円増えたところで、その人の人生に大きな影響はない。しかし、資産運用で1000万円、3000万円、5000万円、1億円増えるとその人の人生を豊かにすると考えている。

当社は、お客様の資産を100万、200万増やすために活動しているわけではない。全てのお客様に長期で最低1000万円以上のリターンを獲得していただきたいと考えている。

そのためには、やはりお客さまにも最低1000万円の投資資金を確保していただくことが重要である。目標利回り6%で12年運用すれば、1000万円は2000万円となる。実際に当社で10年以上運用していただいているお客様の資産は、当初から2倍以上になっている。BUY&HOLDで多くのお客様が10年超の運用で数千万円超のリターンを獲得しているのだ。

もちろん、ただ長期投資すれば良いという単純な話ではない。資産配分とファンドの銘柄選択がこれまで以上に重要性を増してくるだろう。

例えば一例であるが日本株インデックスにおいても日経平均とTOPIXでは近年、運用成果は大きく異なっている。TOPIXは、日経平均に大きく劣後しているのだ。日本人の多くは、当然ながら日本経済の影響を受けるため、当社は、お客様のポートフォリオにあまり日本株を多く配分しない、あるいは組み入れない場合も多い。日本人が日本株をたくさん持っていること自体が、リスク分散とならないからだ。日本株をポートフォリオに組み入れる場合も、TOPIXは外して日経平均を組み入れるということを徹底している。そのような選択が、お客様の資産価値を長期で高めていくと考えている。

多くの人は、未だに金融機関の営業マンに勧められるがままによくわからない投資信託を購入している。残念ながら、そのような判断が報われる見込みは極めて低いだろう。

日本国内に6000本以上の公募の投資信託があるが、本当に良い投資信託はごくわずかである。

では本当に良い投資信託とは何か?

運用会社、運用チーム、運用哲学、運用体制、運用実績などをしっかりと見極めていくことが大切である。

当社は、運用会社とのミーティングを通じて、お客様の大切な資産がしっかりと運用されているか?を定期的に確認している。それなしには安心して夜もぐっすり眠れないからだ。素晴らしい運用会社は、長期投資家とつながる私たちファイナンシャルアドバイザーとのミーティングを重視し、大切にしてくれる。

お客様(長期投資家)と素晴らしい運用会社(本当に少ない)をしっかりつなぐことが、私たちの大切な仕事である。

CASA MILA

1989年以来の転換期

今年も気づいたら半分が過ぎてしまった。本日7月7日は、当社バリューマネジメントの14歳の誕生日である。特に何もないが、ブログを更新してみることにした。 それにしても、まさか2020年オリンピックイヤーがこのような年になるとは、誰が想像しただろう。世界は、コロナに振り回され...