2019/11/29

お客様とともに

2019年、令和元年もあと一カ月。昨年12月はマーケットが急落したものの、今年は今のところ堅調で当社のお客様の資産も順調に増えている。もちろん、これから先マーケットはいつも安泰であるはずはなく、厳しい局面もあるだろう。気を引き締めて、いかなければならない。

当社のお客様はお仕事で忙しい方が多いため、基本的に年末年始は、なかなかお会いすることが難しい。だから年末年始のご挨拶に関しては、お仕事を引退された65歳以上のお客様を中心に訪問させていただいている。

人生の大先輩であるこの世代の皆様は、ネットとかスマホよりも対面でお会いしてしっかりとお話をするほうがいい。どんなにAIが進展したとしても、人と人が会うサービスはなくならないと思う。むしろ対面によるサービスの価値は高まると考えている。

今の60代、70代の皆様は個人差はあるものの、とても若くアクティブである。

先日、(4年前に弁護士の息子さんからご紹介いただいた)都内に住む70代のご夫婦にご挨拶に伺い、話が盛り上がり2時間近く運用報告と雑談をしたのであるが、お父様は、今もお仕事をされており、明らかに私よりも健康的で若々しく筋トレでかなり引き締まった体形を維持されており、お酒でたるんでいる自分が恥ずかしくなった。お孫さんと過ごす時間が楽しいらしく、旅行に行ったり、美味しいものを食べたり、まさに人生をエンジョイされている。

また今週頭は、15年来、縁がありお付き合いいただいている60代半ばのアクティブなご夫婦と運用ミーティング。順調に資産が成長していることを喜んでいただき、生きている限り運用して、必要な時期に毎月一定額を取り崩すことを確認した。打ち合わせ後にご自宅で奥様の料理とワインをいただきつつ、お子さんやお孫さんのお話をお聞きした。

そして昨日も大切な友人(お客様)とお父様(80代前半)とお母様(70代後半)と私の4人でご自宅にて資産運用ミーティングをさせていただいた。安全な運用(ディフェンシブ運用)を心掛けているため当初からやや海外債券比率を高めに設定しているのであるが、お母さまから『もっと積極的に株式にいってもいいですよ。』と力強いお言葉をいただいた。本当にかっこいいお母さまである(笑)そもそも友人のご両親でなければお客様になることはなかったのであるが、私の両親とほぼ同世代であるお客様のお話をお聞きすると勉強になることばかりである。親の子どもに対する思いや、孫に対する思い、老いへの不安、健康のことなど、これから経験することだから、とても勉強になるのだ。

お客様のお父さまやお母さまにお会いして、自分の親のことが少し心配になった。私の両親は愛媛で暮らしている。3人の息子はみんな高校卒業後、故郷を離れていて、両親には少し寂しい思いをさせてきた。数年前にありがたいことに愛媛にお客様が出来て、定期的に出張できることが、救いとなっている。両親は今のところ健康を維持しているものの、これから我が家も両親の老いという課題に向き合っていかなければならない。ちなみに両親もいちおう当社のお客様で20代の若者のような攻撃的なポートフォリオ運用をしている。
もしかすると一番怖いお客かもしれない。

随分、時間はかかったがお客様とお預かりしている資産が年々増えて大きくなってきた。実際にお客様にお会いし、お客様の人生において大切な資産であることを再確認し、あらためてこの仕事の責任の重さを感じる今日この頃である。

起業について

ファイナンシャルアドバイザーとして長期でお客様を担当させていただくと様々な相談があるのだが、最近、多い相談の一つは独立起業に関するものである。終身雇用の時代が終わり日本でも起業する人が増えてきたことは素晴らしいことである。

もちろん私は起業の専門家ではないが、これまで多くの経営者にお会いした経験から、起業して成功しそうな人か?そうでないかは、何となく分かるようになった。決して占い師ではないのだが、お金を持っているか?そうでないか?も分かるようになった。

まず、その人のお金の使い方(フローとストック)を見るとさまざまなものが見えてくる。フロー(収支)からは今の仕事ぶりや、日常のお金の使い方など、ストック(資産)からは、過去から現在に至るお金の使い方が想像できる。高級志向なのか?浪費家か?質素倹約家なのか?資産と負債をしっかり管理できているか?

当社のお客様の年齢は、各業界で活躍されている働き盛りの30代~50代の皆様が多いが保有金融資産が1000万円未満の方と1億円超の方を除くと平均保有金融資産は、3000万円~6000万円といった方が多いと思う。無駄遣いをしていたら、なかなか貯まらない金額である。

事業を軌道に乗せるためには、お客さまに付加価値を提供することはもちろんのこと、ハードワークと忍耐力、あきらめない気持ち、不退転の覚悟そして時には運も必要である。
しかし私が最も重要なものの一つと考えているのは、数字(お金)である。数字(お金)に対してストイックでない人は、起業には向いていないと感じる。

成功している経営者の共通項は間違いなく目標に対してストイックな方々である。マネジメントについては経営しながら実践で学ぶことができるが、経営者のお金の使い方は、その人の生まれつき持ったお金の使い方が大きく影響する気がするのだ。

収入が高いけれどお金が貯められない人は、実に多い。お金を持っていれば偉いというわけではないし、素晴らしい方は多いのだが、そのような人が起業して成功する確率は低いかもしれない。もちろん例外はたくさんあると思うが、そのような傾向がある。起業して事業を軌道に乗せるには時間とお金がかかる。当然、自己資金をたくさん持っている人のほうが我慢できる時間が長くなるため成功確率は高くなる。

時には夢を語ることも必要であるが、経営という現実(数字)としっかり向き合うことが欠かせない。

起業独立を考えている人に私はどれくらい金融資産を持っているか?質問する。

その人がどれくらいストイックであるか?
起業してどれくらい耐えられるか?

という二つの点から極めて重要な尺度であると思う。

収入に見合わない借金をして高い家を買った時点で起業の成功確率は下がる。起業という大勝負をするときは、できるだけ余計なことはしないで流動性のある資金をしっかり確保するべきである。大成功してから大きな家を買えばいいのだ。

孫さんくらい大成功すれば多少ミスをしてもリカバリーできるかもしれないが、ベンチャー企業においては間違ったお金の使い方は致命傷である。

資産形成(お金を貯めること)と経営で成功することとは、違いはあるものの何か似ている気がする。

2019/11/11

ゴーイングコンサーン

先日、3連休を利用して鹿児島を観光した。たまたま、滞在中、鹿児島のメインイベントおはら祭りとアーケードで焼酎を試飲する焼酎ストリートというイベントが開催されており、街が賑わっていた。

焼酎と黒豚と枕崎の鰹そしてさつま揚げが美味であった。霧島、世界遺産の仙厳園や桜島、知覧特攻平和会館や武家屋敷、指宿の砂むし温泉、開聞岳を周遊した。桜島の噴火が最近やや活発化しており、先週、噴煙が過去最高の5500mまであがったとのこと。鹿児島の皆さんは桜島の火山灰との共存は日常であるが、旅行者からすると生活が大変だと感じてしまうのだが、そんな事も含めても鹿児島という街はあまりある魅力があり、再訪したいと感じる街である。

夏以降、長崎、愛媛、松本、青森、山口、福岡、鹿児島、愛媛と出張や観光で訪れた。
その町の郷土料理を堪能したり、その土地の方と話したりして、あらためて日本の地方都市は個性的で魅力的であると感じた。もっともっとキャッシュレスや外国人の受け入れの工夫をすれば海外観光客をさらに呼び込めるはずである。地方都市が元気にならなければ、日本経済は活性化しない。今月は、宮崎、来月は富山を訪問する予定である。

さて、本題であるが、いつの日からかもともとなのか分からないが芸能人やタレントに全く興味がないため、スポーツ番組とニュース番組、ネットフリックス以外のプログラムを見なくなった。だから芸能人やタレントなどどうでもいいのだがチュートリアル徳井氏の悪質な事件には個人的にも腹が立つ。私に限らず、まじめに働いてちゃんと納税している人であれば誰でも怒りがこみ上げてくるはずである。

それにしても世の中には安易に節税対策のために法人を設立している人が多いことに驚かされる。芸能界などでは個人事業の売り上げが2000万円を超えると法人設立をすすめられる人が多いらしいが実に愚かな話である。個人的にはサラリーマンの節税目的の不動産投資と同様に浅はかだと思う。

芸能人に限らず2000万円程度の売り上げで法人を作るメリットは、全くないだろう。では売り上げが5000万円の芸能人であればメリットがあるかというとさまざまな事を考慮するとメリットはないと思う。特に雇用する社員がいないのであれば個人事業主としてやったほうがいいに決まっている。そんな当たり前のことをアドバイスしてくれる人もいないのかもしれない。

法人を経営するということは想像以上に大変なことである。勉強もしていない芸能人に会社経営できるほど世の中は甘くない。節税目的の会社が発展するはずもなく、どこかで計算通りいかず失速して終わるだけだ。徳井氏の会社も時間の問題だろう。特に芸能人やタレントのように浮き沈みの多い世界であれば個人事業主のほうが給与を決める必要もないためフレキシブルに活動できるはずである。社会保険や税務処理などの負担も法人と比べると小さく、もちろん青色申告や専従者の雇用も可能である。

上場した経営者らが、みんな揃って資産管理会社をつくることにも多少の違和感があるが、経営者による資産管理には経済効果やそれなりの意味はあるだろう。一方で経営も何も分かっていない芸人が節税のために会社を作るということは、もうやめたほうがいいだろう。

経営に無知であればあるほど誰かに騙される可能性は高く、結局は余計なことはしないで個人事業主として活動して税金を払ったほうが良いと思う。

そもそも会社はゴーイングコンサーン(永続)が前提である。永続を前提としない事業であれば個人事業としてやるべきである。

少しでも節税したいという気持ちは理解できなくもないが、安易な節税方法などはなく、しっかりと払うべき税金を払って、税引き後のお金を運用して増やしていくことが王道ではないか。

当たり前であるが成功している人は稼いで、成功している会社は、利益をしっかり出してきっちり納税しているのだ。残念ながら納税意識が低く、安易な節税策に走る個人や会社が成功する見込みはないし、中途半端な人に限って節税に過剰に反応するのである。

税引き後のお金を長期投資でしっかりふやすといった意識を持っていただきたいものだ。


2019/10/31

日本の未来

恥ずかしながら私の高校時代は、毎日、野球の練習に明け暮れ、日々の勉強時間は、ゼロであった。高校入学から2年間以上は自宅で勉強することはなかった。野球の練習で疲れはて、帰宅するとご飯を食べてお風呂に入ってすぐに寝ていた。土日も休みなしで野球の試合と練習という日々。今、考えれば部活ってなんなんだろう。プロ野球選手になるわけでもないのに。

高校3年の最後の夏の大会が終わって、ようやく大学受験のため猛勉強をはじめたものの、これまでのつけは重くなかなか成績は上がらなかった。年明けにラストスパートで追い込み奇跡的に大学に入学したものの、大学に入ってもほとんど勉強のスイッチは入らなかった。習慣とは実に怖いものだ。

今思えば勉強に関していうと貴重な時間を無駄に過ごしたということだろう。そんな青春の日々も懐かしいが、私の学生時代(高校~大学)は1986年~1993年、まさにバブルがピークに達して崩壊する寸前であった。世の中もなんとなく浮かれていて私自身も何も考えずに生きていた。本当に愚かな学生だったことは間違いない。

高校3年間、野球に打ち込んだことは、良き思い出であり、体力や精神力を養う意味では素晴らしい経験であったが、一番吸収力が高い時期に野球以外のことをしなかったことはもったいなかった。後悔したところで今更どうにもならないし、完全に自分が悪いのだが、学校の授業が面白くなかったことも、勉強に対するモチベーションが上がらなかった大きな要因であった。もちろん少数であるがいい先生もいたし、いい授業もあった。

しかしながら学校の授業に興味を持ったり、楽しかったいう印象は、ほとんどなかった。
多くの授業がテストのための勉強で退屈だったからだろう。

今、年齢を重ねて若い人に接する機会も多いのだが、私の考える理想的な教育とは、学生時代のうちに社会に出て稼ぐ力(人的資産)を高めること、つまり労働力を養うことが最大の目的だと考えている。生きていくためには稼がなければならないのだ。

その点では日本の高校、大学、また受験制度などは全く人的資産を高めるということに貢献しているとは思えないのだ。息子は高校生の時にカナダの高校に1年間留学したが、日本の授業と違ってディスカッションやプレゼンなど実践的で役に立つから、授業がとても面白いと目を輝かせていた。日本では見たこともない目だった。分からないところは、先生に聞きに行くと丁寧に教えてくれるし、通知表を見ても先生のコメントから子どものことをとても良く見てくれていることが伝わってくる。テスト結果だけでなく生活態度や授業に参加する姿勢をとても評価してくれるのだ。授業も日本のようにクラスはなくて大学のように興味のある授業を自主的に選択する。各クラスは10名程度でそれぞれが授業にしっかり準備をして参加する。

一方で日本の高校は教科書の暗記とテストの繰り返し。社会人経験のない先生らの授業は教科書をただ解説しているだけで全体的に退屈だったようだ。

日本とカナダの高校に通った息子は迷うことなくカナダの高校のほうが良いと考え、アメリカの大学に進学した。世界各国から集まった留学生らもアメリカの学生も必死で猛勉強しているので彼らに負けたくないという気持ちが強いようだ。今年、ゴールデンウィークに大学のキャンパスを見学したのだが、休日にもかかわらず多くの学生が一生懸命勉強する姿を見て、日本が心配になった。

もちろん日本にも優秀な大学生はたくさんいるし、いい学校も先生もいると思うのだが、全体的に日本の学生は、大学受験で疲弊して、大学に入るとバイトと遊びに精を出して勉強しない。私も典型的にそうだった。学生だけでなく多くの大学教授の講義もしょぼい。
私と逆で勉強しかしていない教授が多いから、つまらないのだ。アメリカでは、勉強ができるだけでは評価されないそうだが、日本では勉強ができることを評価しすぎではないか。バランスが悪いのだ。

日本は、ただでさえ少子化で学生の数が減っているわけだが今も私の頃とさほど変わらず大学時代に本気で勉強をする学生は少ないため、当然の結果として、人的資産が高い若者は少ない。日本全体として稼ぐ力は弱く、国際競争力は低下し、国力は低下する。

『アベノミクス』とか『黒田バズーガ』とか政治家らの言葉に踊らされ、未だに期待を寄せている人もいる。そんなものは幻想で国の成長にほとんど寄与しないことにそろそろ気付くべきだろう。大衆迎合的な政治家とそれに期待する国民という構図は日本だけではないが、長期的には各国の財政を悪化させ未来の人たちは、大きなツケを払わされることになるだろう。

GDPが成長しない日本、つまり付加価値を生み出せない日本人の給料は、ざっくりいうとアメリカ人の半分程度になっているのではないだろうか。中国は、政治的にも社会的にもさまざまな問題を抱えていることは確かであるが、都市部に住む中国人は、経済的に平均的な日本人よりも豊かになったことも事実である。

残念であるが日本を代表する企業ソニーの平均年収は、910万円でフェイスブックの年収2600万円と比較すると約3分の1程度というのが現実なのだ。

ソフトバンクの孫さんが危惧しているように、このままいくと日本の未来は絶望的だろう。若い人だけでなく私たち大人がもっと危機感を持って頑張らないと、沈んでいくことは確実である。特にこれまで安泰と考えられてきた大企業も世の中の変化に対応できないと危ない。私の見る限り大企業で比較的調子が良い企業の多くは、経営者が優れている。ワンマン経営者も多いかもしれないが意思決定のスピード感が典型的なサラリーマン社長と違う。ミスもあると思うが、とるべきリスクをとっているからこそ、リターンを得られるのだ。

当たり前であるが国や会社、政治家に多くを期待したところで、何も変わらない。誰かに期待するのではなく一人一人が自立してやるべきことをやるしかない。

初の自国開催ワールドカップで初めてBEST8に進出したラグビー日本代表は、ONEチームとなって日本に感動と希望を与えた。

そして先週、日本で初開催されたPGA、ZOZOチャンピオンシップでツアー82勝となる優勝を果たしたタイガーウッズに敗れはしたものの見事に2位となった松山英樹の気迫溢れるプレイは圧巻であった。

『諦めない気持ち』と『ハードワーク』こそが未来を切り開いていくことを証明してくれた。

若い時に頑張らなかった私にはまだ余力がかなり残っているはずだ。まだまだ自分の仕事で頑張って日本を少しでも明るくしたいものだ。

ラグビーとゴルフを観戦して、ちょっとモチベーションが上がっている中浜です。

2019/10/08

健康を考える

大企業に勤務する皆さんは、健康保険組合が非常に充実しているため、毎年定期的に健康診断を実施していると思うが個人事業主や専業主婦の方、零細企業の経営者やその家族は、健康診断をしていないケースもあるようだ。車検を受けていない車のように危険である事は言うまでもない。健康診断が好きな人は、なかなかいないと思うのだが、医療技術の向上で癌なども早期発見すれば完治するケースが多く、老若男女問わず健康診断は大変重要である。

当社はファイナンシャルアドバイスの会社であるが、当然、お金よりも健康のほうが大切だと考えている。心身ともに健康であることが最優先であり、健康は、お金で買うことはできない。

当社も定期的に人間ドックを受診しているのだが、私自身の健康状態は、意外にもほとんど問題ないものの、若い頃と比べるといくつかの数値がやや悪化しており、その都度、看護師さんや栄養士さんから指導を受け、反省し、生活習慣を改善させるべく努力をしているところだ。

昨日も健康診断結果を片手に『やっぱり暴飲暴食って良くないんだね。』というと妻に『今頃気づいたの?』とあきれられたが、日本という国は美味しい食べ物やお酒がありすぎるため、健康意識をしっかり持っていなければ実に危険な国である。

うちの息子は小さいころから高校1年生までお菓子を良く食べていたが高校2年の時にカナダに留学して以来、全く間食をしなくなった。夏休みに一時帰国してもお菓子は食べなくなった。アメリカでも全く間食しないため、高校時代の体形そのままである。

中浜的には、息子が間食をやめた理由は、海外は日本ほどお菓子などが美味しくないためだと考えている。息子は、食べることにさほど生きがいを感じているわけではなく、別のことに生きがいを持っているのだろう。

最近の私は知らず知らずのうちに美味しいものや美味しいお酒を飲むことに一番の生きがいを感じ、全国の居酒屋を巡っていたのだが、それが一番の生きがいでは駄目駄目だと思う。

理想的にはラグビー日本代表にとってのワールドカップのように、もっと熱くなれる何かを一番の生きがいにしたいものだ。そのあたりをもう一度じっくり考えてみたい。そして今更ではあるが『健康』についてもっと学び、自分自身が健康管理をしっかりして、人生を楽しんでいきたい。

*親友が送ってくれた銘酒 東洋美人壱番纏(いちばんまとい) もったいなくてまだ飲んでない。


2019/10/06

世界一お金の使い方が上手い人

世界経済の減速懸念からマーケットは不安定な展開が続いている。このような局面を何度も経験しているが、私自身も一喜一憂はしないものの決して気持ちのいいものではない。投資経験が長いお客様にとっても同様だと思うし、投資経験の浅いお客様はマーケットが下落すると不安になると思う。しかし、こればかりは慣れていくしかない。マーケットは短期では上がったり下がったりを繰り返しながらも中長期では成長してきた。資本主義社会の本質である。

長期投資で成功するためには、このような局面を何度も乗り越えていかなければならない。リスクがあるからリターンが生まれる。リターンの源泉は、リスクなのだ。

もちろんお客様の性格やリスク許容度(年齢、資産、収入)によって、感じ方はさまざまであるため、アドバイザーとしてはその人に合った対応が必要である。弱気になって感情に任せて途中で運用をやめるのは最悪である。その人にとって適切なポートフォリオであればBUY&HOLDで運用を継続することが大切である。

独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)として10年間以上にわたって、お客様と向き合ってきた。最近、感じていることの一つは、お金に対する適度な執着は資産形成にプラスになるものの、あまりに執着が強すぎるとお金に振り回され、幸せになれないということである。逆にお金に全く執着がない人は、残念ながらお金は貯まらないケースが多いため、『適度な執着』が良いと感じている。

当社のお客様の多くの方と議論するのだが、ある程度、資産形成に成功している人は、いい意味で『お金が好きな人』が多いと思う。それ自体はとてもいいことなのであるが、決してお金が目的となってはならない。あくまでもお金は目的のための手段である。

最近、ネットフリックスで『天才の頭の中 ビル・ゲイツを解読する』という3部構成のドキュメンタリーを見たが、世界有数の大富豪であるビル・ゲイツとメリンダ夫人が財団を通じて世界の様々な問題を解決するために奮闘しているリアルな姿が印象的であった。この番組を見る前は世界一の大富豪が引退して、老後に悠々自適に財団を運営していると思っていたのだが、全くそうではなかった。世界を最適化するためにその頭脳を駆使し、誰よりも勉強し、深く思考し、苦悶しながらハードワークしているのだ。

最近、世界一の富豪の称号はアマゾンのジェフ・ベゾスに譲ったが、世界一お金の使い方が上手な人物はビル・ゲイツであると感じた。長らく世界一の富豪として君臨し、そして今度は、その巨額の財産と天才的な頭脳を駆使して世界を最適化する。研究だけする学者と違って、実際に行動して世界を変える。人類史上ビル・ゲイツのような人物は、初めてだろう。世界一の投資家バフェットがゲイツ財団に自身の財産の多くを託すことを決めた理由は、彼に任せることが世界にとって一番いいと確信したのだろう。

ドキュメンタリーには、バフェットも出演しており、非常に貴重なプログラムであるため、興味のある方は是非見て欲しい。LINEでアメリカ留学中の息子にも勧めたら、『もう見たよ』とそっけない返信があったが、どうやらアメリカでも話題のドキュメンタリーのようだ。

我々、庶民にビル・ゲイツの真似をすることは不可能であるが、お金を稼いで資産を作るだけではなく、資産を有効に活用することで人生を豊かにするところまで意識することが大切である。資産形成は重要であるが、お金に振り回されてはいけない。マーケットに一喜一憂して資産運用をやめるのではなく、生きている限り資産運用を継続していただき、長期で成長させながら、必要な資金は、『運用しながら取り崩す』というスタンスをとってほしい。

ところで最近、ネットフリックスに一時の勢いはないが、このようなドキュメンタリーが配信されると、なかなか解約できないなと個人的には思った。


2019/10/03

マイナス金利とインデックスバブル

そもそも金利とは経済における体温計のようなものである。

世界経済とりわけ先進国における低金利状態は、ビジネスがなかなか儲からない状態、人間の体に例えると低体温症といってよいだろう。日銀の黒田総裁は就任以来、持続的な物価上昇率2%になるまで異次元緩和を続けると明言していたが、未だに持続的な物価上昇の気配は全く見られない。最初から分かっていたことであったが金融政策で物価を上げることは不可能であった。

日本は世界で前例のないくらい長く続いたデフレ(持続的に物価が下がる)状態からは、脱却したものの物価上昇2%の目標達成は、現在の潜在成長率から考えると少なくとも10年は不可能だろう。(一生無理かもしれない。)急激な円安による輸入物価の上昇、コストプッシュ型のインフレがあったとしても経済の好循環による持続的な物価上昇とはならずあくまでも一時的なものである。

個人の可処分所得(物価を考慮した実質所得)がなかなか伸びない状況でのインフレは、消費者にとって望ましくないため、経済成長率に見合った物価上昇が望ましい。よってマイナス金利もしくは低金利下の現状は、マイナス面も多く受け入れがたいものの日本経済の現状(実力)に見合った金利水準であり、ある意味仕方ないのかもしれない。銀行をはじめとする金融機関にとってはつらいが、巨額の借金を抱える国は救われているという構図である。日銀の異次元緩和は、ファイナンシャルリプレッション(金融抑圧)によって国を救っているという側面があるのだ。

新興国はまだまだ経済成長の余地はあるが先進国を含めた世界経済全体でみれば人口増加も鈍化しており高度成長期は終焉した。低成長の先進国と高成長の新興国と合わせて世界経済成長率は、3%~3.5%強がいいところだろう。中国のGDP成長率の推移と急速な少子高齢化は、高度成長の終焉の象徴で10%を超える成長率を達成した2010年代初頭をピークとして、現状6%前半にスローダウンしており、米中摩擦によってさらに減速することは避けられない。

このような世界経済の環境下において、全ての企業の株価がずっと右肩上がりで上昇していくことは不可能である。だからと言って個人が大した調査もしないで思いつきで個別銘柄を買う行為は極めて危険で、投資ではなく単なるギャンブルである。

経済が成熟すると強い企業と弱い企業の格差はより鮮明となる。高度成長期のように経済のパイが大きくなる時は、頑張った人も頑張っていない人も給料が上がったが、成熟した経済においては、みんなの給料をあげることは不可能なのだ。

個人の資産運用において、このような背景を考えると世の中でよく言われているようなインデックスファンドを買えばよいといった安易な運用方法は、実に危険である。質の悪いアクティブファンドよりは、いいかもしれないが、ベストチョイスではない。リーマンショック後の2009年のようにすべての株が下がっている局面ではインデックスファンドは有効であるが、今は違うと考えている。

私の現状認識であるが日銀やGPIFを含めた機関投資家のみならず個人投資家も思考停止したようにインデックスファンドに群がり、まさにインデックスバブルと言っていい状況である。マイナス金利でお金の置き場所がないことからインデックスファンドが受け皿になったと考えている。マイナス金利の副作用の一つであるがゾンビ企業を生み出す傾向がある。金利によって救われている生産性の低い企業の株式がインデックスファンドを通じて買われており、株価が業績と乖離して割高に放置されている株式が多いのではないか。これがインデックスバブルの正体である。例えば東証一部に上場する企業は2000社を超える。TOPIX(東証株価指数)に連動するインデックスファンドは、時価総額で加重平均されているが2000社超の株式に投資しているということである。個人的にはコストが安いとしてもTOPIXを買いたいとは思わない。インデックスを買うなら、日経225のほうが良い。

言うまでもないが世界経済は、非常に厳しい局面を迎えている。今こそ運用会社の実力差が出る局面であり、ファンドの選択と長期投資の継続が重要である。良質なアクティブファンドをコアとした最適な運用プランをお客さまに提案していきたい。

お客様とともに

2019年、令和元年もあと一カ月。昨年12月はマーケットが急落したものの、今年は今のところ堅調で当社のお客様の資産も順調に増えている。もちろん、これから先マーケットはいつも安泰であるはずはなく、厳しい局面もあるだろう。気を引き締めて、いかなければならない。 当社のお客様はお仕...