2017/10/16

喜びの声

某大手家電メーカーに勤務する30代後半のお客さまに久しぶりにお会いした。約10年前に紹介でお会いしてお客様になったのであるが、確定拠出年金の資産配分についても当時アドバイスを求められたので、
『〇〇さんは、若くてリスク許容度も高いので、MSCIコクサイに連動する外国株式インデックスファンド一本でいいんじゃないですか。』と答えた。

彼は私のアドバイスを忠実に実行したようで、現在までの積立運用資産、約500万円は、約2倍の1000万円に増えていた。〇〇さんから運用データを笑顔で見せられ『中浜さんのアドバイスのおかげです。』と感謝された。

我々の仕事は、お客様の運用資産が2倍になったら感謝されるということかもしれない。それにしても一括運用ではなく積立(一部、一括運用あり)で2倍になっているのは凄いと思う。とにかくこの10年で〇〇さんは、個人の運用と確定拠出年金の両方の運用で成功体験を持ったのである。これはとても大きい。

彼の同期で短期的には安全な預金や債券だけで運用しているまじめな人達と10年で500万円の差ができたというわけだ。全く同じ制度を活用しているにも関わらず。

彼はこれから20年以上運用できるので、毎月の追加投資資産を含めると確定拠出年金だけで5000万円以上の資産を作ることが出来るだろう。退職所得で税金もあまりかからないため、確定拠出年金は大きな武器である。日本よりかなり進んでいる金融先進国アメリカでは確定拠出年金(401K)がアメリカ人を豊かにさせたといっても過言ではない。日本においては確定拠出年金の運用の巧拙で数千万円の違いが出るという事実に多くの人が気づいていないのは実に残念なことである。ちなみに当社も今年から確定拠出年金制度を採用しており、毎月の給与から月額55000円を控除して運用しているが、私自身も外国株式アクティブファンド1本だけで運用している。元々メニューにいいファンドがなかったのだが、いいアクティブファンドを運営会社にお願いしてラインナップに入れてもらった。毎月運用して長期で放置するだけである。

たまに大手企業で確定拠出年金の運用についてセミナーをすることがあるが、殆どの人が間違ったやり方をやっていて、(もしくはなにもやっていない)自分の大切な年金資産をどう増やしていくかという戦略を持っている人は実に少ない。当社のお客様のように自分自身のリスク許容度に応じた運用戦略に沿って資産運用を実行している人は、おそらく数%に過ぎない。1800兆円の個人金融資産がほとんど働いていないのが現状である。

上記の〇〇さんの運用成績は、何万人もいる会社でおそらくトップだろう。確定拠出年金のラインナップは各社限られているが、なかなかいいアクティブファンドはメニューにないため、この10年で見ると外国株式インデックスファンド1本で運用した人のリターンが、一番高いのだ。おそらく、これから10年もそうだろう。

ちなみにMSCIコクサイ自体が、日本を除く先進国の優良企業1400社に分散されているわけで、今後も世界経済が成長するため、長期的には値上がりするのは当たり前なのだ。確定拠出年金は小額で毎月積み立てるため、時間分散もされている。投資信託1本で運用先も通貨も時間も十分に分散されているので、メニューから何本も投資信託を選ぶ必要はないのだ。特に債券比率の高いバランス型ファンドなどは避けた方がいい。儲からないので。ただし、株式は短期的には大きく値下がりすることもあるため、精神的に許容できない人や退職が近い方は、債券などに分散することも合理的な判断である。

運用知識と経験がある人は、長期で運用できる資金は、株式だけでいい。特に世界的な低金利で債券価格が高い今の現状においては。

当社のお客様も長い方は運用年数が10年を超えてきた。複利効果は10年を超えたころから加速する。当社のお客様にも長期投資で成功体験を持つ方々が増え始めてきた。

リーマンショックから10年

リーマンショックから約半年後の2009年3月10日にNYダウは、6500ドルまで暴落した。2018年9月17日のNYダウは、26000ドル。株価は、底値からちょうど4倍になったのだ。 2008年9月15日のことは、仕事柄、鮮明に記憶に残っている。 人生において世界が動いた...