2018/02/06

理由なき暴落

5日月曜日ニューヨークダウは、1175ドル安(4.6%安)史上最大の下げ幅を記録した。非常に嫌な気分であるが、債券が急反発したことにやや安心感を覚えた。

暴落の理由は、リーマンショックやITバブルのように特定することは難しく理由なき暴落であった。理由はないのだが敢えて解説するとこれまで量的緩和で世界的な金余りの中で株や債券が買われて割高になっていた反動で売られたということだろう。まだ詳細は分からないが理由なき上昇が解消されたということかもしれない。

数年前からのアメリカの経済状況を思い出すと、アメリカの景気(実体経済)が今一つ弱い中で、FRBは金融引き締めを急ぐことなく時間をかけて出口に向かうというシナリオが好感されてマーケットは上昇を続けてきた。悪い景気指標がむしろ好感されて、株が買われるというねじれた展開であった。

今回はその逆で、アメリカの雇用統計などが好感され、出口戦略に向かう過程で長期金利が上昇した。年初から急ピッチで米長期金利は上昇したものの、金利上昇の中身自体は決して悪いものではなく、むしろいい金利上昇ととらえている。しかしながらアメリカの好調な景気指標を受け金融引締めのピッチが加速されるというシナリオが嫌気されて、株が売られ、最近のロボアドバイザーなどのコンピューターも大きなボラティリティに作動し、売りが売りを呼ぶ展開になったと考えている。(あくまでも個人的な見解である。)

今後の展開を正確に読むことは難しいが、しばらく調整局面が続くことになると考えるのが自然である。短期で終わるのか、時間がかかるのか分からないが、しばらく反発するという感じではない。ただ中長期で見れば景気拡大局面の中の調整である可能性が高いと感じている。マーケットの下げとは対照的に実体経済は、概ね好調である。ときに経済とマーケットは、相関関係を崩すことがあるのだ。

経験の浅い投資家は、このような展開に一喜一憂するかもしれないが、長期投資においてこのような調整局面は避けられない。パソコンで投資信託の残高をちらちら見ても下がるときは下がるのだ。嫌な気分になる人は、見ないという選択肢もありだろう。マーケットに雨が降ってもじっと耐えることが必要である。このようなリスクを許容することで将来のリターンが生まれるためである。

今朝、長年お世話になるお客様から追加投資のタイミングについてメールで問い合わせがあった。正直なところベストタイミングがいつなのかは、分からない。またお客様の投資経験やリスク許容度によってその判断は異なるだろう。ただ大切なことは、マーケットが大きく変動しているときに慌てて意思決定する必要はない。大震災の時に慌てて間違った判断をすると大きな事故につながることと同様である。私自身、ファイナンシャルアドバイザーとしてリーマンショックを経験しているが、このような時こそマーケットを冷静に分析して、お客様と対話して、その人に会った最適な判断をしていきたい。

今回の件でご質問やご相談のあるお客様は、遠慮なく電話やメールなどでご連絡をお願いします。しっかりと個別に対応させていただきます。

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