2018/10/30

鈍感力

資産運用は、実に奥が深い。

資産運用を単純化することは不可能で、一生涯を費やして勉強したとしても、理解することは不可能なのかもしれない。投資は、サイエンスではなくアートだと言われる所以である。

さて日々、お客様とお会いしているが、マーケット状況の良し悪しに左右されないためには、確固たる運用戦略が必要である。運用戦略をもっていない人は、マーケットの変動に翻弄され感情に左右されてトレードして損失を膨らませてしまう。

マーケットに翻弄されないためには、確固たる運用戦略にあわせて、ある種の鈍感力のようなものが必要なのかもしれない。あまりに繊細すぎる人は、長期投資には不向きかもしれない。しかし私の経験上、繊細な人も価格変動に対して徐々に慣れてくるし、時間をかけて精神的にも強くなっていくものだ。

成功している人は、基本的に打たれ強い。打たれても打たれても諦めないで這い上がるからこそ、成功しているのだ。

短期的な株価の変動は、もちろん自分でコントロールできないことである。自分のやるべきことに集中していれば時間をかけてマーケットは落ち着き、下がった株価も上昇していくものである。下落局面において重要なことは、バタバタしないことである。

資産運用においても、常に勝利することは不可能である。いい年もあれば悪い年もあるわけで、トータルで勝利すればいい。6勝4敗のイメージでいいのだ。

長期投資においては、時にはいい意味での鈍感力が必要である。

二つの資産を働かせる

人は誰でも二つの資産を持っている。『人的資産』と『金融資産』である。 人的資産とは、お金を産み出す自分自身で金融資産とはお金を産み出す『預金』や『債券』そして『株式』である。伝統的なこれらの資産以外の資産をオルタナティブ資産と定義する。不動産投資信託(REIT)やコモディティ...