2019/11/29

お客様とともに

2019年、令和元年もあと一カ月。昨年12月はマーケットが急落したものの、今年は今のところ堅調で当社のお客様の資産も順調に増えている。もちろん、これから先マーケットはいつも安泰であるはずはなく、厳しい局面もあるだろう。気を引き締めて、いかなければならない。

当社のお客様はお仕事で忙しい方が多いため、基本的に年末年始は、なかなかお会いすることが難しい。だから年末年始のご挨拶に関しては、お仕事を引退された65歳以上のお客様を中心に訪問させていただいている。

人生の大先輩であるこの世代の皆様は、ネットとかスマホよりも対面でお会いしてしっかりとお話をするほうがいい。どんなにAIが進展したとしても、人と人が会うサービスはなくならないと思う。むしろ対面によるサービスの価値は高まると考えている。

今の60代、70代の皆様は個人差はあるものの、とても若くアクティブである。

先日、(4年前に弁護士の息子さんからご紹介いただいた)都内に住む70代のご夫婦にご挨拶に伺い、話が盛り上がり2時間近く運用報告と雑談をしたのであるが、お父様は、今もお仕事をされており、明らかに私よりも健康的で若々しく筋トレでかなり引き締まった体形を維持されており、お酒でたるんでいる自分が恥ずかしくなった。お孫さんと過ごす時間が楽しいらしく、旅行に行ったり、美味しいものを食べたり、まさに人生をエンジョイされている。

また今週頭は、15年来、縁がありお付き合いいただいている60代半ばのアクティブなご夫婦と運用ミーティング。順調に資産が成長していることを喜んでいただき、生きている限り運用して、必要な時期に毎月一定額を取り崩すことを確認した。打ち合わせ後にご自宅で奥様の料理とワインをいただきつつ、お子さんやお孫さんのお話をお聞きした。

そして昨日も大切な友人(お客様)とお父様(80代前半)とお母様(70代後半)と私の4人でご自宅にて資産運用ミーティングをさせていただいた。安全な運用(ディフェンシブ運用)を心掛けているため当初からやや海外債券比率を高めに設定しているのであるが、お母さまから『もっと積極的に株式にいってもいいですよ。』と力強いお言葉をいただいた。本当にかっこいいお母さまである(笑)そもそも友人のご両親でなければお客様になることはなかったのであるが、私の両親とほぼ同世代であるお客様のお話をお聞きすると勉強になることばかりである。親の子どもに対する思いや、孫に対する思い、老いへの不安、健康のことなど、これから経験することだから、とても勉強になるのだ。

お客様のお父さまやお母さまにお会いして、自分の親のことが少し心配になった。私の両親は愛媛で暮らしている。3人の息子はみんな高校卒業後、故郷を離れていて、両親には少し寂しい思いをさせてきた。数年前にありがたいことに愛媛にお客様が出来て、定期的に出張できることが、救いとなっている。両親は今のところ健康を維持しているものの、これから我が家も両親の老いという課題に向き合っていかなければならない。ちなみに両親もいちおう当社のお客様で20代の若者のような攻撃的なポートフォリオ運用をしている。
もしかすると一番怖いお客かもしれない。

随分、時間はかかったがお客様とお預かりしている資産が年々増えて大きくなってきた。実際にお客様にお会いし、お客様の人生において大切な資産であることを再確認し、あらためてこの仕事の責任の重さを感じる今日この頃である。

起業について

ファイナンシャルアドバイザーとして長期でお客様を担当させていただくと様々な相談があるのだが、最近、多い相談の一つは独立起業に関するものである。終身雇用の時代が終わり日本でも起業する人が増えてきたことは素晴らしいことである。

もちろん私は起業の専門家ではないが、これまで多くの経営者にお会いした経験から、起業して成功しそうな人か?そうでないかは、何となく分かるようになった。決して占い師ではないのだが、お金を持っているか?そうでないか?も分かるようになった。

まず、その人のお金の使い方(フローとストック)を見るとさまざまなものが見えてくる。フロー(収支)からは今の仕事ぶりや、日常のお金の使い方など、ストック(資産)からは、過去から現在に至るお金の使い方が想像できる。高級志向なのか?浪費家か?質素倹約家なのか?資産と負債をしっかり管理できているか?

当社のお客様の年齢は、各業界で活躍されている働き盛りの30代~50代の皆様が多いが保有金融資産が1000万円未満の方と1億円超の方を除くと平均保有金融資産は、3000万円~6000万円といった方が多いと思う。無駄遣いをしていたら、なかなか貯まらない金額である。

事業を軌道に乗せるためには、お客さまに付加価値を提供することはもちろんのこと、ハードワークと忍耐力、あきらめない気持ち、不退転の覚悟そして時には運も必要である。
しかし私が最も重要なものの一つと考えているのは、数字(お金)である。数字(お金)に対してストイックでない人は、起業には向いていないと感じる。

成功している経営者の共通項は間違いなく目標に対してストイックな方々である。マネジメントについては経営しながら実践で学ぶことができるが、経営者のお金の使い方は、その人の生まれつき持ったお金の使い方が大きく影響する気がするのだ。

収入が高いけれどお金が貯められない人は、実に多い。お金を持っていれば偉いというわけではないし、素晴らしい方は多いのだが、そのような人が起業して成功する確率は低いかもしれない。もちろん例外はたくさんあると思うが、そのような傾向がある。起業して事業を軌道に乗せるには時間とお金がかかる。当然、自己資金をたくさん持っている人のほうが我慢できる時間が長くなるため成功確率は高くなる。

時には夢を語ることも必要であるが、経営という現実(数字)としっかり向き合うことが欠かせない。

起業独立を考えている人に私はどれくらい金融資産を持っているか?質問する。

その人がどれくらいストイックであるか?
起業してどれくらい耐えられるか?

という二つの点から極めて重要な尺度であると思う。

収入に見合わない借金をして高い家を買った時点で起業の成功確率は下がる。起業という大勝負をするときは、できるだけ余計なことはしないで流動性のある資金をしっかり確保するべきである。大成功してから大きな家を買えばいいのだ。

孫さんくらい大成功すれば多少ミスをしてもリカバリーできるかもしれないが、ベンチャー企業においては間違ったお金の使い方は致命傷である。

資産形成(お金を貯めること)と経営で成功することとは、違いはあるものの何か似ている気がする。

2019/11/11

ゴーイングコンサーン

先日、3連休を利用して鹿児島を観光した。たまたま、滞在中、鹿児島のメインイベントおはら祭りとアーケードで焼酎を試飲する焼酎ストリートというイベントが開催されており、街が賑わっていた。

焼酎と黒豚と枕崎の鰹そしてさつま揚げが美味であった。霧島、世界遺産の仙厳園や桜島、知覧特攻平和会館や武家屋敷、指宿の砂むし温泉、開聞岳を周遊した。桜島の噴火が最近やや活発化しており、先週、噴煙が過去最高の5500mまであがったとのこと。鹿児島の皆さんは桜島の火山灰との共存は日常であるが、旅行者からすると生活が大変だと感じてしまうのだが、そんな事も含めても鹿児島という街はあまりある魅力があり、再訪したいと感じる街である。

夏以降、長崎、愛媛、松本、青森、山口、福岡、鹿児島、愛媛と出張や観光で訪れた。
その町の郷土料理を堪能したり、その土地の方と話したりして、あらためて日本の地方都市は個性的で魅力的であると感じた。もっともっとキャッシュレスや外国人の受け入れの工夫をすれば海外観光客をさらに呼び込めるはずである。地方都市が元気にならなければ、日本経済は活性化しない。今月は、宮崎、来月は富山を訪問する予定である。

さて、本題であるが、いつの日からかもともとなのか分からないが芸能人やタレントに全く興味がないため、スポーツ番組とニュース番組、ネットフリックス以外のプログラムを見なくなった。だから芸能人やタレントなどどうでもいいのだがチュートリアル徳井氏の悪質な事件には個人的にも腹が立つ。私に限らず、まじめに働いてちゃんと納税している人であれば誰でも怒りがこみ上げてくるはずである。

それにしても世の中には安易に節税対策のために法人を設立している人が多いことに驚かされる。芸能界などでは個人事業の売り上げが2000万円を超えると法人設立をすすめられる人が多いらしいが実に愚かな話である。個人的にはサラリーマンの節税目的の不動産投資と同様に浅はかだと思う。

芸能人に限らず2000万円程度の売り上げで法人を作るメリットは、全くないだろう。では売り上げが5000万円の芸能人であればメリットがあるかというとさまざまな事を考慮するとメリットはないと思う。特に雇用する社員がいないのであれば個人事業主としてやったほうがいいに決まっている。そんな当たり前のことをアドバイスしてくれる人もいないのかもしれない。

法人を経営するということは想像以上に大変なことである。勉強もしていない芸能人に会社経営できるほど世の中は甘くない。節税目的の会社が発展するはずもなく、どこかで計算通りいかず失速して終わるだけだ。徳井氏の会社も時間の問題だろう。特に芸能人やタレントのように浮き沈みの多い世界であれば個人事業主のほうが給与を決める必要もないためフレキシブルに活動できるはずである。社会保険や税務処理などの負担も法人と比べると小さく、もちろん青色申告や専従者の雇用も可能である。

上場した経営者らが、みんな揃って資産管理会社をつくることにも多少の違和感があるが、経営者による資産管理には経済効果やそれなりの意味はあるだろう。一方で経営も何も分かっていない芸人が節税のために会社を作るということは、もうやめたほうがいいだろう。

経営に無知であればあるほど誰かに騙される可能性は高く、結局は余計なことはしないで個人事業主として活動して税金を払ったほうが良いと思う。

そもそも会社はゴーイングコンサーン(永続)が前提である。永続を前提としない事業であれば個人事業としてやるべきである。

少しでも節税したいという気持ちは理解できなくもないが、安易な節税方法などはなく、しっかりと払うべき税金を払って、税引き後のお金を運用して増やしていくことが王道ではないか。

当たり前であるが成功している人は稼いで、成功している会社は、利益をしっかり出してきっちり納税しているのだ。残念ながら納税意識が低く、安易な節税策に走る個人や会社が成功する見込みはないし、中途半端な人に限って節税に過剰に反応するのである。

税引き後のお金を長期投資でしっかりふやすといった意識を持っていただきたいものだ。


お客様とともに

2019年、令和元年もあと一カ月。昨年12月はマーケットが急落したものの、今年は今のところ堅調で当社のお客様の資産も順調に増えている。もちろん、これから先マーケットはいつも安泰であるはずはなく、厳しい局面もあるだろう。気を引き締めて、いかなければならない。 当社のお客様はお仕...