2020/02/27

ミケランジェロに学ぶ

日本の祭日であった今週月曜日、新型コロナウイルス拡大の影響で世界の株式市場は大きく崩れた。連休明けの日本の空気は一変し、コロナ感染拡大によってオリンピック開催中止のリスクも浮上してきた。日本経済にとっては大きな試練であることは間違いないが、このような時こそパニックや思考停止に陥ることなく冷静に対処しなければならない。

新型コロナウイルスに対する日本政府の対応は、リスクマネジメントの観点からアメリカと比較すると決して十分ではないし、甘いと感じる。ゴーンに逃げられたようにどこか甘いのが日本である。ただ新型ゆえに分からないことばかりで、完璧な対応など存在するはずもなく、政府や厚労省を批判したところで何も問題解決されるわけではない。今は誰かを批判するのはやめて、個人として企業として政府として、それぞれの立場で、やるべきことをたんたんとやっていくしかないだろう。

さて最近、読んだ書籍『Think Smart』ロルフ・ドベリ著は、とても良い本であった。人生に経営に投資に役に立つヒントがたくさん書かれている。その冒頭に紹介されていた以下のくだりは本質をついている。(以下抜粋)

ローマ教皇がミケランジェロに尋ねた。

『あなたの才能の秘密を教えていただけないでしょうか?あなたはどのようにダビデ像をつくりあげたのですか―この傑作中の傑作を?』

ミケランジェロはこう答えた。

『とても簡単です。ダビデではないものを、すべて排除したのです。』

中略

私たちの日常に当てはめていえば、思考や行動の誤りを排除すれば、よりよい行動が自然にできるようになるというわけだ。

このような考えは資産運用の世界でも効果的である。先行きが不安になり、慌てて売ったり、コロナ関連銘柄に飛びついたりする人が報われることはない。いい銘柄を見つけることではなく、愚かなミスを排除することが投資で成功するためにも重要である。中長期の視点でいえば、このコロナ騒ぎがどれくらいの時間を要するか?はまだ見えないものの、遅かれ早かれ、やがて終息する。

業績の良い企業の株価もこのような局面では、下がるかもしれないが、事態が収束すると良い企業の株価は上昇する。ただし、いつ株価が下がって、いつ反転するのか?は誰にも予測不能であり、タイミングを当てようとするのは愚かである。だからこそ、適切に分散されたポートフォリオと質の高い投資信託を保有することが大切である。

この二つを備えている投資家は、何も考える必要はなく余計なことをしないことである。
当初の計画通りにたんたんと運用を継続していくことが、将来リターンとなるのだ。感情にふりまわされて間違った思考や行動が失敗の原因となるのだ。下落局面において多少のストレスを感じることもあるだろう。そのようなストレスに耐えられない人が多いため、日本には賢明な投資家が少ないのだ。長期投資は、人生同様いつもいいことばかりではない。このような局面にこそ、じっと耐えることが必要である。

当社のお客さまには、常々お伝えしているが、今、適切なポートフォリオを維持しているのであれば、タイミングを見て売ったり買ったり、何か特別なことをやる必要は全くない。やるべきお仕事に集中していただき、たんたんと長期投資を実行していくのみである。

お客さまサポート

当社も3月初旬からリモートワークを推進している。コロナ収束後も基本的にお客様サポートは、リモート中心で活動していく予定である。先日、一度もお会いしたことがない方(お客さまからのご紹介)が、3度のZoomミーティングでお客様になった。はじめましてから運用プランのご提案、証券口座開設...