さて人生において、子どもの教育費は、住宅費に次いで大きな支出となる可能性が高い。私自身も近年、二人の子どもの教育費がかかっている真っ最中である。
現在、娘は私立大学の4年生、息子は、高校3年生(カナダ留学中)である。娘の大学の教育費は全額払い終えたので、あとは息子の大学の教育費だけである。
先日、息子の日本の担任の先生から自宅に連絡があり、留学中の息子の帰国後の進路について質問があった。7月に帰国後、日本で受験をするのか?どうか聞くために久しぶりに息子に連絡した。
帰国後の進路について今の気持ちを以下から選択してほしいと息子に伝えた。
①日本の大学を受験する
②カナダの大学に留学する
③アメリカの大学に留学する
④ヨーロッパの大学に留学する
息子は、何の迷いもなく『可能であればアメリカの東海岸で経済について学びたい。』と言った。カナダで英語にどっぷり浸かっているため、最近はCNNニュースを見て殆ど内容が分かるまでになったようだ。(完全に負けたかも。)
もしかして日本の大学に行きたいという可能性もあると思っていたが、息子がカナダで精神的に自立し、もっと世界を旅したいと言ったこと、将来のことを真剣かつ具体的に考えていたことを親としては嬉しく思った。
それはそうと7月に帰国して、来年の秋から留学するための準備が必要である。といっても基本的には息子が自分で全部準備するのだが、私に出来ることはお金を準備することだけである。
アメリカの私立大学の授業料は、近年高騰しており、授業料と滞在費などで年間600万円~800万円かかるそうだ。アメリカの景気が良いためドル高基調であることも影響している。当社のビジネス的には円安は、外貨建て資産の値上がりでお客さまの資産が増えて決して悪くないのだが、子どもを留学させる親にとって円安ドル高は結構つらい。
現実的には4年間で3000万円程度の準備が必要である。州立大学は、年間300万円~400万円で通える大学もあるようだが、いろいろ調べていくと州立大学よりも私立大学のほうが選択肢が多く、現時点では東海岸の私立大学を念頭に検討している。
もちろん西海岸にもいい大学はたくさんあるし、日本人にとっては環境や気候面からも住みやすいということも聞いているが、将来、経済とか金融の道に進むのであれば東海岸のほうがいいかもしれない。息子もそういう風に感じて、東海岸を希望している。
いずれにしても私は、息子の未来に3000万円投資することに決めた。彼の挑戦をバックアップするために、私は、これから4年間、これまでより少し質素な生活を送るかもしれない。
アメリカ東海岸の大学と並行して、私自身のために安くて美味しい居酒屋も開拓しなければならない。
アメリカ東海岸の大学と並行して、私自身のために安くて美味しい居酒屋も開拓しなければならない。