そんな経験から、なぜ同じ会社に勤務しながらお金が貯まる人と貯まらない人がいるのか?私なりに考えてきた。そして多くの皆さんをコンサルティングしてきたリアルな経験からさまざまなことを学んだ。資産形成において、もちろん収入が高いにこしたことはないのだが、収入が高くてもお金が貯まらない人が実に多いことを私はリアルに見てきた。
これは机上の話ではなく11年間に及ぶファイナンシャルアドバイスの経験に基づいた話であり、多くの皆さんにとっても参考になると感じている。
さて健康における三大疾病とは、がんと心筋梗塞と脳梗塞であることはご存知の通りである。私はパーソナルファイナンスにおいて、お金が貯まらない人の3つの特徴を発見し、『三大失幣』と命名した。貨幣を失う3つの要因を以下に一つずつ解説してみたい。なお画像のデザインは、当社のお客様が作成してくれたものである。
その1.お酒
もちろんお酒を飲む人が決して悪いわけではない。私も大好きであるが、お酒にはいいお酒と悪いお酒があるのだ。いい金利上昇と悪い金利上昇があることと同様である。お酒の飲みすぎは、長期的に健康を害するリスクがあるし、健康を害するとその人の人的資産価値を低減させる可能性が高い。もちろん二日酔いではいいパフォーマンスを発揮することは困難である。短期的にも飲み代自体が資産形成を妨げるし、深夜のタクシー代など余計なコストがかかってしまう。一部のそれなりに成功している経営者のように例外はあるものの一般的に会社員で資産形成が上手くいっている人は、お酒を飲まない人もしくはお酒との付き合い方がとても上手な人である。
その2.生命保険
ご存知のように長らく続くゼロ金利もしくはマイナス金利の現状において個人は利息の付かない預金を何とか安全に運用できないかと考えるのはごく自然なことである。将来不安もあり長期に大きな金額を預金に置いておくことは、インフレに負けて実質的な価値が下がるためなんとかしないといけないと考えるところまでは正しい。
ただし生命保険を資産形成のツールとして使うことは、コスト的な観点そして流動性の観点からもあまりいい選択肢とは言えない。そもそも生命保険は、万一の場合の死亡保障がついているため資産運用には不向きである。保険会社に勤務している人もあまり理解していないところが、実に残念であるが、多くの人が生命保険を使って資産運用を行っているつもりなのだ。生命保険と投資信託のことを深く理解している私がはっきり言うが、生命保険による資産運用は非効率である。本当にお金を殖やしたいのであれば個人投資家は、投資信託というツールを活用すべきである。
ただし国内に6000本の投資信託があるが、いいものは実に少ない。いい投資信託を長く保有することが大切であり、生命保険料の払い過ぎには注意が必要である。
生命保険で貯蓄の代わりに高額の保険料を払っている人は、ほぼ例外なくお金が貯まっていない。お金を貯めるには、いい投資信託を活用することである。
ただし生命保険を資産形成のツールとして使うことは、コスト的な観点そして流動性の観点からもあまりいい選択肢とは言えない。そもそも生命保険は、万一の場合の死亡保障がついているため資産運用には不向きである。保険会社に勤務している人もあまり理解していないところが、実に残念であるが、多くの人が生命保険を使って資産運用を行っているつもりなのだ。生命保険と投資信託のことを深く理解している私がはっきり言うが、生命保険による資産運用は非効率である。本当にお金を殖やしたいのであれば個人投資家は、投資信託というツールを活用すべきである。
ただし国内に6000本の投資信託があるが、いいものは実に少ない。いい投資信託を長く保有することが大切であり、生命保険料の払い過ぎには注意が必要である。
生命保険で貯蓄の代わりに高額の保険料を払っている人は、ほぼ例外なくお金が貯まっていない。お金を貯めるには、いい投資信託を活用することである。
3.マンション投資
それなりに年収が高い会社員のところ(借金がしやすいから)に節税をうたい文句にワンルームマンションを販売する業者が群がっている。一見、減価償却によって税金が安くなるものの、私から見ればハイリスク、ローリターンもしくはノーリターンの無謀な投資にしか見えない。そもそも成熟した日本社会においてワンルームマンションに輝く未来があるとは思えないし、減価償却によって節税できることを魔法のように思っている人が多いが、なぜ減価償却できるかというとマンションが経年劣化するからであり、減価償却費はリアルなコストと考えるべきである。また不要な多額の借金を抱えることによって、将来の金利上昇リスクもある。当たり前であるが、新築であっても30年後には築30年のマンションである。人口が減少する日本で果たして本当に家賃が入ってくるのだろうか。キャピタルゲイン(値上がり益)もインカムゲイン(家賃収入)もあまり期待できない。個人的には、マンション投資は、不動産業者と銀行が喜んでいるだけのような気がしてならない。最近、私のもとにはマンションを手放したいという相談がひっきりなしに来ているというのが現状である。安易な節税目的のマンション投資には、十分気をつけてほしい。
最近お会いした40代前半の女性は、社会人になってからせっせと貯金し、自力で貯めた預金は、1億円を超えた。年収は1400万円(手取り960万円程度)で年間約800万円預金しているそうだ。ご主人の給料で住宅費や生活費などを支払っているものの、お子さんもいてこれだけ自力で貯めている会社員の方に私は、初めてお会いした。私も見習いたいものである。
彼女が『中浜さん、私は三大失幣のどれにも該当していません(笑)』とおっしゃっていたのが印象的であった。彼女がこれから、その預金をしっかり運用していけば本当に凄いことになるだろう。当社のお客様の多くは、一言でいうと成功者である。
資産運用で成功する人=しっかりと貯蓄ができる人 といっても過言ではない。
資産運用で成功する人=しっかりと貯蓄ができる人 といっても過言ではない。
貯蓄ができない人の多くは、三大失幣のうち2つもしくは3つに該当しているケースが多い。3つに該当すると残念であるが、アドバイスは厳しい。
それからもう一つ。これからの時代は、専業主婦のご家庭は、資産形成には非常に不利かもしれない。よほどご主人の年収が高いのであれば別として、夫婦で稼げるほうが圧倒的に有利であることは間違いない。もちろんお金のためだけではなく女性が子育てしながら生き生きと働ける環境作りが大切である。
世界一の投資家ウォーレンバフェットも『お酒と借金に気をつけろ』と言っている。マンション投資は、いい借金とは言えないので、バフェットは三大失幣のうち二つに気をつけろといっている。バフェット自身は、保険会社を経営(投資)をしているが、生命保険で資産運用をすることは決してないだろう。