人は誰でも二つの資産を持っている。『人的資産』と『金融資産』である。
人的資産とは、お金を産み出す自分自身で金融資産とはお金を産み出す『預金』や『債券』そして『株式』である。伝統的なこれらの資産以外の資産をオルタナティブ資産と定義する。不動産投資信託(REIT)やコモディティなどである。
稼ぐ自分自身の現在価値としての人的資産は、年齢とともに稼ぐ時間が短くなるため逓減していく。よってそれを補うために金融資産に稼いでもらうことが大切である。どんなに働いて稼いだとしても税金や社会保険料で可処分所得(手取り)は、半分になるのに対して、資産運用で得た所得に対して税金は、一律20%である。
当社のお客さまも富裕層あるいは富裕層予備軍といえる皆さまであるが、年収が3000万円を超えている人は、少数で1億円を超えている人となると、さらに少数となる。当社のお客様の多くは年収もそれなりに高いのだが、それよりも長期投資で資産を長期で増やした結果、お金持ちになっている人が多いのだ。
雑感であるが人的資産(年収)だけでお金持ち(金融資産1億超)になるには、世帯年収で3000万円以上稼がないと難しいと感じる。(親から譲り受けた相続資産などは除く。)
年収がそれほど高くなくても人的資産で稼ぎ、税引き後のお金をしっかり長期投資で運用して増やしていくことで、人的資産と金融資産の両輪を働かせることが可能である。当社のお客さまには、『人的資産』と『金融資産』の両方を上手く働かせている方がたくさんいる。
事実、世界のお金持ちの多くは、年収が高くてお金持ちになったわけではなく、ビル・ゲイツやジェフ・べゾスや孫さん、柳井さんも、みんな自社株(株式)で資産を作ったのである。
世界のお金持ちを目指すのは無理かもしれないが、資産運用は、風邪をひいても骨折しても年老いても子どもでも実践することができるのだ。もちろんしっかりとしたアドバイザーは必要であるが。
典型的であるがスポーツ選手は、けがや病気で選手生命を大きく左右される非常にリスクの大きい職業である。だからこそ錦織やマー君や松山英樹などトップアスリートは巨額のお金を稼いでいるのであるが、彼らでさえも、いつまで今のレベルで稼げるのか分からない。どんな人でも人的資産は、年齢とともに逓減するからだ。あのイチローでさえも年齢からくる衰えは進み収入は全盛期から大きく下がっている。
一方で世界一の投資家バフェットは88歳で今もなお世界一の投資家として君臨している。彼は10歳で投資を始めて以来、死ぬまで投資を継続する決意であり、投資を始める10歳までは無駄な人生だったという名言もあるほどである。
もちろんバフェットは、例外ではあるが、生きている限り資産運用を継続することは誰にでもできるのだ。資産運用を継続しながら、お金が必要な時が来たらお金を取り崩していくという文化を少しでも定着させていきたいものだ。
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