今からちょうど30年前、平成元年4月に私は、高校を卒業し地元松山を離れ、山口で大学生活をスタートした。今振り返っても、この1989年は、大激動の年であった。
1月に昭和天皇の崩御、6月には天安門事件、11月にベルリンの壁が崩壊し、その後の東西ドイツ統一、ソ連崩壊そして冷戦終結に突き進んでいくのであった。1989年を起点として、世界は想像をはるかに超えるスピードで激動していく。2000年初頭からの新興国の急成長、先進国の少子高齢化、ITそしてAIの目覚ましい進歩によって、世界の景色は一変。今後もこの流れは止まりそうもなくますます加速していくだろう。
さて残すところ2週間あまりで平成が終わり、令和時代の幕開けとなるわけであるが、この記念すべき年に娘は、大学を卒業して、この4月から大手証券会社に就職し、社会人としての第一歩を踏み出した。
そして息子は高校を卒業し、アメリカの大学に留学するため、生まれ育った横浜を離れ、先週一人で旅立っていった。二人ともいつのまにか成長して、大人になり、それぞれの道で新たなスタートを切った。
そんな我が家にとっても2019年、令和元年は大きな節目の一年となりそうである。
私個人としてもファイナンシャルアドバイザーとしてこれまで通り、お客様の資産運用をしっかりとサポートしていくと同時に、投資教育のような新たなチャレンジもやっていきたいと考えている。
人生で最も大切なことの一つは、心身ともに健康であること。健康で豊かな人生を送るためには、ある程度の経済力が必要である。若い時にしっかりとお金の基本を学んでおけば将来、経済的に困る可能性は低くなるだろう。
日本では残念ながら資産運用を体系的に実践している人は殆どいなかった。実際は今もかなり少数派であるが、当社のお客様のように長期的な視点で運用をする人もいる。
多くの大人がお金の運用をどうしていいか分からないため子供たちは、家庭でお金の教育を受けることは不可能である。せいぜいムダ使いをしてはいけない程度の教育である。
家庭でも学校でも会社でも資産運用を学ぶ機会がなかったため、日本では長期投資で成功する人は皆無であった。高度成長期は、郵便局と銀行に預けておけば良かったため、株式投資は、馬券などギャンプルと同じ扱いであった。
一方、10歳で投資を始めて今なお現役で世界一の投資家となったウォーレン・バフェットがいるアメリカには、資産運用で人生を豊かにする人たちがたくさんいたのであった。
息子は、中学一年生、11歳の時にお年玉やお祝いでいただいたお金を原資にして私の指導の下、資産運用を始めた。今年で投資生活7年目になるが、世界株中心のポートフォリオ運用を継続しており、概ね年率6%のリターンを挙げている。まだ18歳であるが息子曰く『老後にお金を必要とするまで保有する方針』のため、これから50年近く運用可能である。
もちろん息子自身がこれから稼ぐ力を身につけなければならないが、将来、稼いだお金を自分で管理するという点において、息子は困ることはないだろう。人生はますます長くなっていくが多くの人が資産運用に関しては短期志向で長期のビジョンを持っていない。長い人生において経済的な安心を得るためには資産運用は大きな武器となる。
令和時代においても、一人でも多くの賢明な長期投資家を育成していくことが私のミッションである。
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