2019/12/26

年末のご挨拶

2019年を振り返ると、公私ともに大きな変化があった一年であった。

4月に娘が社会人となり、息子はアメリカ留学のため渡米した。私は、令和のスタートを息子の住むウィスコンシンで迎えた。ウィスコンシンで奮闘している息子の姿を見て安心したのだが、アメリカでのゴルフ三昧で疲労が蓄積していたのかもしれない。連休後の5月中旬に左足ふくらはぎの肉離れ(断裂)で約2カ月間のリハビリ生活が待っていた。肉離れで歩けなくても仕事は、可能であるが、痛みによって想像以上に体力を消耗し、回復にもかなりの時間を要し、辛い日々であった。

私の2019年を一言で表すと、『肉離れ』ということだろう。

娘は大手証券会社に入社し、営業職(アドバイザー)に配属された。金融、経済の勉強、飛び込み営業、電話外交など最初は慣れない厳しい環境に苦労し、当初は会社でもやや問題児扱いされていたようだ。しばらく全く営業結果が出ない娘の姿を見かねた私は、ファイナンシャルアドバイザーとしての心構えや提案方法について一通りのアドバイスをした。

追い込まれていた娘は、私の指示通り実践した。すると驚いたことに徐々に結果が伴ってきたのだ。運がいいとか悪いとかもあるのだが、下位で低迷していた成績は徐々に上昇し、ついに先日のある日、新入社員全国500人の中で営業成績が2位となり、今も上位を維持しているようだ。娘が頑張ったことは間違いないし、すごいことではある一方で業界ナンバー1の会社とは言え、全体的なレベルが低いのかもしれない。全国の証券営業マンは、当社の指導を受けたほうがいいかもしれない。

どの業界でもそうであるが会社の言う通り動いているだけでは成功できない。自分の頭で考えて、お客様に真に役に立つ提案をしないとだめだ。そしてお客さまを選ぶことも大切である。いいお客様がいれば、そしてこちらがいいアドバイザーであれば仕事は、うまくいくのだ。

マーケットは、短期では上がったり下がったりしながらも中長期では成長する。資本主義のこの単純な原則を理解していない人は、短期的な動きを予想してタイミングを見て、無駄な売買を繰り返したり、あるいは買うべきところで買えない結果、資産運用でお金が増えない。

大切なことは、短期的なタイミングは誰にもわからないと言うことを理解して、マーケットでしっかりリスクをとりつつ長期的な視点でお金を増やしていくことである。

当社のお客様には、間違いなく日本を代表する長期投資家がたくさんいる。日本を代表する投資家といっても決して投資に詳しいという意味ではない。自分の仕事に集中して、投資に関しては当社のアドバイス、運用計画に従って、たんたんと実行しているにすぎない。

ご自身の仕事に集中しているからこそ、当社のお客様の多くは各業界で活躍し、収入も高く、短期的なマーケットの変動にかかわらず継続的に投資を実行できるため、資産が増えていくという好循環となるのだ。人的資産と金融資産、二つの資産が働くのである。

おかげさまで当社がお客様からお預かりしている運用資産は、今年100億円を超えた。現在ファイナンシャルアドバイザー2人であるため、1人当たりの預かり残高は50億円である。私の知る限り、日本において例のない数字ではないか。もちろん当社のお客様の質が高いからこその数字であるが、2020年は、お客様の長期投資をしっかりサポートして、残高200億円に向けて、さらにビジネスを加速させていきたい。

お客様の長期投資をサポートして、将来不安をなくし、日本に長期投資の文化を根付かせていきたい。もちろん健康第一で来年は肉離れしないようにしたい。

今年も多くの皆様にお世話になりました。皆様、良いお年をお迎えください。


Bostonでインフレを実感

  昨年7月に続いて先週プライベートで ボストンに一週間程度滞在したのだが、あらためてアメリカのインフレと円安ドル高を実感した。昨年よりも確実に物価は高くなっていた。 まず家族4人でノースエンドのイタリアン人街にあるTrattoria I’ll Paninoに行った時のこと。 炭...