先週木曜日から千葉に宿泊し、ZOZOチャンピオンシップを4日間観戦した。自称プロギャラリーの私は、4日間で11万歩歩いた努力が報われたのか、松山英樹選手のPGA7勝目をまじかで見ることができた。松山は、大谷と並んで今、世界で最も輝いている日本人だろう。世界の第一線で活躍する若き日本人が出てきたことは、本当に素晴らしい。真のプロフェッショナル松山英樹の発するオーラを感じ、自分もまだまだ本業で頑張らねばと決意を新たにした4日間であった。
さて、資産運用アドバイスを始めて、約15年。素晴らしいお客様に恵まれ、また長期投資による複利効果で当社の預かり残高は、大きく成長した。当社はファイナンシャルアドバイザー2名体制であるが、私の知りうる限りではファイナンシャルアドバイザー(IFA)1人当たりのお客様の預かり残高(投資信託)は、日本一になったと考えている。もちろん、まだまだ成長途上であり、これに満足することなく、今後もより気を引き締めて、世界一のサービスを目指してお客様の資産運用管理に貢献したい。日本一ではなく、目指すは世界一である。
当社の戦略は、むやみにお客様を増やして規模を追求するのではなく、資産や年収、職業、立場にかかわらず、本当に尊敬できるお客様を全力でサポートすることである。当然であるがお客様の大切な資産の規模は大きくなり責任やプレッシャーも、年々大きくなってきた。しかし特にマーケットは、コントロール不能であり未来は、不確実である。私のやるべきこと、できることは、長期投資を成功させるために必要なことを淡々と実行するのみである。
ところで、ある時期から当社は営業活動や宣伝広告を全く行っていない。ありがたいことに既存のお客様からのご紹介によって自然な形で毎月、お客様が増えている。むしろ最近は、少し心苦しいのだが、ご紹介いただいたお客様とお話をして、こちらからアドバイスの提供をお断りさせていただくケースのほうが多くなってきた。お断りをした方にお叱りをいただくこともあるし、呆気にとられる方もいる。
しかし、お客様にファイナンシャルアドバイザーを選ぶ権利があるように、当社にもお客様を選ぶ権利があると考えている。当社は、お客さまを選ぶにあたって、当社の長期投資の考え方を理解してくださる方、時間や約束、基本的なマナーを守ってくださるかどうかを重視している。なぜならば、それらがない人は長期投資はうまくいかないからである。
もちろん創業当初からそうしていたわけではなく、15年間お客さまをサポートさせていただいた経験から、さまざまな失敗もした上で今に至っているのだ。いいお客様に長期的にしっかりとしたサポートをすることが当社の生命線である。そう確信してから、お客様を選ぶようになった。
日本では、昔からお金を預けるお客様が偉くて証券会社の営業マンは、自分の数字を稼ぐため、お金を預けるお客に過剰に気を使っていたように思う。嫌なお客でもお金を預けてくれるから我慢しているのだ。きっと今もそうだろう。当社のスタンスは、お客様とアドバイザーはあくまでも対等な関係である。よって上から目線の方や、長期投資の考え方を理解できない方、時間や約束を守らない方は、ご紹介いただいたとしてもお断りさせていただいている。
そのような方をお客様にすると、その方々に時間や労力を取られ、結果的にいいお客様にサービスする時間を奪われ、ご迷惑をかけてしまうことになる。だから1億円を預けたいという上から目線の方は何度もお断りしてきた。それは当社のお客様のためであり、当社の未来のためである。当社は資産運用アドバイスをしているが、お金ではなく、その人を見ている。お金は大切であるが、お金があれば豊かな人生を送れるというわけでもないこと、お金持ちが偉いわけではないことを私は多くの人を見て学んだ。いくらお金を持っていたとしても、尊敬できない人はたくさんいる。逆もしかりである。
ZOZOチャンピオンシップにおいても、いいギャラリーと悪いギャラリーがいたが、私自身もサービスを受ける場合において、いいお客様になりたいと考えている。
今後もマーケットは、いつもいい時ばかりではないと思うが、それらを乗り越えて、お客様とWin-Winの関係になることが、私たちの目標である。