2022/01/13

米国金融政策とオミクロン株

 年末年始は久しぶりに家族で横浜で過ごすことができた。

そして1月5日から妻と一時帰国中の息子と3人で早朝便で鹿児島に。個人的に歴史とおいしい料理と酒がある鹿児島は大好きな街である。鹿児島空港到着後、朝からレンタカーで鹿児島市内と桜島と温泉、翌日は知覧特攻会館と武家屋敷を観光し、霧島神社を経由してレンタカー返却のため空港方面に向かっていると、東京の雪で着陸不能となり羽田便が欠航となった。仕方なくレンタカーを延長し、霧島にホテルを予約。

霧島温泉と鹿児島の郷土料理を満喫して、翌日の午前便で帰ることに。結果的に2泊3日の楽しい旅であったが、羽田空港から予想外の事態が待っていた。雪は殆ど溶けていたように見えたが、首都高速の入口は殆ど閉鎖され、羽田周辺は前日からのマヒ状態は解消されておらず大渋滞、大混乱となっていた。

結局、羽田空港から自宅まで車で通常30分のところ4時間超もかかった。急用があった妻と息子は車から降りて電車で帰宅。私は一人閉じ込められた車内であらためて思った。

『桜島と共存する鹿児島と比べて、東京は、なんと脆弱な都市なんだろう。将来は都会を離れて地方でのんびり暮らしたい』と。大渋滞による疲労で霧島温泉の効能も吹っ飛んでしまったような気がするが、私の新年はそんなスタートであった。

さて2022年のマーケットは、どうなるのだろう?

現在進行しているオミクロン株の世界的な感染拡大も懸念材料であるが、個人的には、アメリカの金融政策により注目せざるを得ない。

FRBは3月にテーパリング(量的緩和縮小)を終了し、6月に利上げに踏み切る可能性が高くなってきた。いや、もしかすると3月の利上げの可能性も否定できない。年内3回もしくは4回とのタカ派的な利上げ予想もあり、パウエル議長は、今後のインフレ動向を注視しながら、マーケットと対話しつつ最適な利上げのタイミングを模索していくことになりそうだ。

よって2022年前半のマーケットは、FRBの金融政策を見ながら神経質な展開が予想されることは間違いないのだが、このようにマーケットの上値が重い状況においては、インデックスファンドよりもアクティブファンド(もちろん良質なファンド)が安全であると考える。マーケットが悪い時にどれくらい下値抵抗力を発揮するか?これがファンドの価値であり、ポートフォリオマネージャーの銘柄選択(目利き)がより重要となるだろう。

似たような例を挙げるならば、高度成長期には経済全体のパイが大きくなったため、大した企業でなくとも利益を上げることが出来た。しかし成熟時代となり経済のパイが大きくならない世界では、強い企業と弱い企業の格差はより大きくなる。近年において典型的な例が、GAFAMやテスラ、ネットフリックスに代表される米国テック企業の巨大化であるが、今後も成熟期において強い企業はますます強くなり、弱い企業との格差はより広がっていく可能性が高い。世界では次なるアマゾンやテスラが出てくることは確実で、そのような成長企業を発掘してくれる運用会社を選別していくことが大切である。

格差拡大は企業だけでなく個人や国家にも言えることである。個人も組織も国家にも調子がいい時と悪い時がある。ずっと順風満帆なんてことはありえない。よって悪い時、ピンチにおいて、どのように対処するかが重要であり、その人や組織あるいは国家の価値が試される時なのだ。

2022年の中頃にはアメリカの利上げの方向がはっきりしてくると思うが、アメリカが適切なタイミングで利上げし、オミクロン株を含めたコロナの収束が進むようであれば世界の株式市場は、回復基調に戻ってくる可能性が高いと考えている。

今年は、北京オリンピック、参議院選挙、アメリカの中間選挙などのイベントを控えているが、あまりこれらのイベントはマーケットに影響はないだろう。やはり米国の金融政策とオミクロン株への各国の対応を含めたコロナの動向がマーケット全体に影響を与えそうである。


長期投資の秘訣

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